いちごたちと転校生【stpr】

園芸部の部長のななもりくん ページ13

例の組長がいるらしい、園芸部にやってきた
あの後、結局１回見に行けば？という話になったので､それに、どうやら、今日やってるらしいので、活動場所をチラッと見たら
沢山の女子に囲まれている、紫色の髪の人と､端っこでちまちまと作業をしながら、紫色の髪の人を睨んでいる男子達が目に入った
え、何これ部活してんの？

そう思っていたら、紫の人と目が合った
目が合ったので、どうも､と軽く頭を下げたら
紫の人は、しつこい女の子達をさっさと追い出して､私の方に来た。
最初から、そうすればよかったんじゃ…

｢ごめんね、絡まれちゃって､君転校生だよね？｣

『えっ、なんで知ってるんですか？』

｢ん？結構有名だよ？可愛い転校生が来たって、それにピンクってこの学校じゃ全然いないし｣

この学校じゃなくても、いないと思いますけどね
てか、有名だったんだ､気づかなかった

『そうなんですね、初めて知りました』

｢体験入部に来たの？｣

『そうです』

｢ほんと？嬉しい！俺、ななもり､なーくんってよんでいいよ！｣

『えっ』

なーくん…？それってもしかして、さとみくんが言ってた組長の…！

『く、くみちょ､んぐっ』

組長って言おうと思ったら、なーくんに口を塞がれ、園芸部の部室から外に連れ出された
その時、口を離してくれた

『ぷはぁっ！はぁはぁ…ど、どうしたんですか…』

｢その組長って言うの、誰から聞いたの？｣

見ると、とっても素敵な笑顔と、優しい声で私に問いかけてくるなーくんがいた

『え、えっと、さとみくん…ですけど』

｢ふーん、さとみくん…後で釘さしとかないと(ボソッ)｣

うん、今の言葉私は聞かなかったよ､うん何も聞いてない、いいね？
さとみくんには、手を合わせておこう…

「君、名前は？」

『えっと、雨宮Aです』

「Aちゃんね！Aちゃん、園芸部入部しよっか」

『えっ？』

｢さとみくんには、これ以上他人に言わないようにくぎをさしとくけど､Aちゃんには、流石にそんな酷いことさせられないから、監視しとかなきゃね､誰かに言わないように｣

酷いこと…？え、さとみくん何されるんだ？
監視…？え？お、思ったよりヤバい

『いや、あの監視って｢分かった？｣いやだから、あの｢分かった？｣いやあ｢わかった？｣』

『はい…』

｢うん、いい子、じゃあこれに記入してね｣

『はい…』

見事圧に押された私は、園芸部員となりました

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