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よし、決まりだ。 ページ19

ブラックパールは死の島へと再びたどり着いていた。

「ビビることはない。指先をほんのちょっと切るだけだ。」

「またダメだったらどうするんだ。全部絞り出す!!」

「…ビビること大あり。」

ウィルが到着し、儀式が再び始まる。

バ「血によって始まり、血によって終わる。」

そして、ウィルの首にナイフを当てた…その時。

島に置いていったはずのジャックが再び現れた。2度目の脱出を見事成功させたのだ。これはさすがのバルボッサでも予想外だったのか目を見張る。

バ「そんなことはありえん。」

ジ「いいや。ありえる。」

ウ「エリザベスは!?Aは!?」

ジ「あぁ2人とも無事だ。俺は誓っただろう?だからお前も誓いを守ってあいつの為に死ぬ。誓いを守る男ばかりだな。」

バ「黙れ。」

儀式の邪魔をされたためバルボッサが会話を遮る。

そして、また儀式を再開するためウィルの首にナイフを当てる。

ジ「それやめておいた方が良いと思うぜ。」

バ「俺はやった方が良いと思うがな。」

ジ「…勝手にどうぞ。」

素直に引いたジャックに疑問をもつバルボッサ。

バ「…何故だ。理由を言ってみろ。」

ジ「すぐそこにカリブ海最強の軍艦であるドーントレス号がお前らのことを待っているからだ。」

バルボッサはまたもや驚く、こんなにも想定外のことが起きてしまうなんて思ってもみなかったのだ。

ジ「だから俺からの提案はこうだ。お前たちがドーントレス号まで漕いでいって、お前たちの仕事を披露する。」

海賊たちはその言葉を聞き笑う。

ジ「そして敵はいなくなる。残るのは2つの船。当然大きい船は総司令官であるバルボッサが乗る。それじゃあ、残っている方…パールは俺が乗って船長をやる。お前の旗を掲げて、なおかつ略奪品の10%を献上。」


ジ「…そして今後お前はこう名乗る。"提督バルボッサ"ってな。おわかり?」

バ「こいつを殺すなということか?呪いを解くなと。」

ジ「"まだ"呪いは解くな。いざという時を待て。ノリントンたちを殺した後…とか。」



ウ「最初からそのつもりだったのか。」

ジ「あぁ。もちろん。」

バ「…50%。」

ジ「15」

バ「40」

ジ「25」

ジャックがバルボッサを「提督」と呼ぶと、バルボッサは嬉しそうに、満足したかのようにニヤリと笑った。

バ「よし…決まりだ。」

いつ、出会ったんだっけ。→←僕の全てをあげよう。



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作者名:エビチリ | 作成日時:2023年2月17日 22時

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