あなたのタイプは？ ページ17
しばらく騒ぎ。朝が来る。ジャックは眠っている起きているのはAとエリザベス。
エ「ねぇA。」
A「なんだ？」
エ「あなたはジャックのことどう思っているの？」
A「どう思ってるって？」
エ「えぇ。ジャックのこと好き？」
A「好きかどうかはわからんが、良き友だとは思うよ。」
その言葉を聞きエリザベスは寝ているジャック。いや本当はたぬき寝入りなのだか…。まぁジャックに哀れみの目を向けた。
エ「じゃあAのタイプは？」
A「タイプ？……タイプかー。」
うーんっと悩む。そしてしばらく悩み答えをだす。
A「一途な人かな。僕がどんな人間になっても。人間じゃなくなったとしても。ずっーーーと僕のことを愛してくれる人。そんな人がいいな。」
エ「じゃあジャックは？」
A「ジャック？ハハハ。無いだろ。さっき言っただろ、僕は一途な人が好きなんだって。ジャックは色んなところに女がいるんだから、一途なんてあったものじゃないよ。ハハハ」
可笑しそうに笑いながら答えるA。
エ「(どうやら先は長いようね。ジャック。)」
再びジャックに哀れみの目をむけるエリザベスだった。
しばらく無言が続くとエリザベスが動きだす。どうやら酒の入った樽を燃やすらしい。どんどん燃やし、最後の1つを燃やした時、やっとジャックが起きる。
ジャ「おいおいおい!!何してる!!」
エ「素敵な紳士をダメにするものを燃やしてるの。それにこの煙でもしかしたら提督が気づいてくれるかもしれないでしょう？」
その言葉を聞き不満を持ったのか、ぶつぶつと文句を言いながらまた酒を探しに島を歩き回っていた。
エ「あなたは戻ったらどうするの？」
A「どうするって？」
エ「えぇ…提督と(…あっまだプロポーズはしていないのだったわ。)」
エ「…いいえ。やっぱりなんでもないわ。」
A「そうか。」
しばらくの沈黙の後、海が小さな波をたてる。
A「あー。マジで来たのか。」
エ「ほんと!?よかったぁ。」
海の声を聞いたが、やはりドーントレス号がこちらに向かってきているらしい。
驚いていると視界にドーントレス号が映る。
エ「本当だわ。ドーントレス号よ。」
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作者名：エビチリ | 作成日時：2023年2月17日 22時
