恋せよ乙女 ｰ佐野玲於ｰ

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貴女「な、なに？」



玲於「さっき買ったばっかのお茶！良かったら、ほっぺ冷やして？」



母「行くわよ、A」



貴女「うん。あの、これありがとう」



玲於「いーえ、また明日ね！」



また明日…か

さっきわざと、さよならって言ったのに


家に帰ると…



母「誰？あの子」



貴女「学校の人」



母「彼氏？」



貴女「違う」



母「あなただけ幸せになろうとか思わないで！」



貴女「だから彼氏じゃないって！」



シーンと静まり返った



貴女「シャワー浴びてくる」



あの人に嫌なとこ見せちゃったな

浴室から出て、着替えと一緒に置いていたお茶を手に取った


あの人がくれたお茶…

私は無意識にキュッとそのお茶を握りしめた


バイトの準備しないと

あれ？お母さんがいない


そう思った瞬間にドアが閉まる音が聞こえた



貴女「どこ行ってたの？」



母「さっきの彼、物分りがいい人ね」



貴女「は？」



母「あなたには関わらないように言っておいたわ。そしてら、素直に承諾してくれた」



貴女「…あ、そう」



母「あなたも約束してちょうだい、彼には関わらないって」



貴女「うん」



もしこの約束を破ったら、私だけじゃなくて

たぶん彼にも何かしてしまう


結局私は1人で生きていかないといけない

ねぇ、お兄ちゃん


お兄ちゃんがいたら、私もっと笑えてたかな？

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