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今日はミニコンクール

コンクールと言っても、何人かの生徒がピアノを弾くお披露目会のような感じ


でも、毎年行われているらしくなかなかの人が集まっている

緊張する…



奏「A、深呼吸して」



貴女「はい」



大きく息を吸い込んでゆっくりと吐いた



奏「いっぱい人いるけど落ち着いてね」



貴女「はい」



こんなに人って来るものなんだ



奏「この行事、学校の名物になってるから外部の人とかも来てるんだよ」



貴女「外部?」



奏「他校の生徒もだし、音大の人とかも!」



貴女「そうなんだ…」



奏「A、弾くの最後だよね?」



貴女「はい…」



奏「それだけ期待されてるってことだから、頑張って!」



貴女「…っ、プレッシャーです」



奏「ご、ごめん!いつも通りすれば絶対大丈夫だから!」



貴女「…はい」



どんどん、順番が進んでいきあっという間に自分の番が来た



奏「頑張ってね!」



奏先輩の言葉に大きく頷いた

ステージに出ると


ドクンッと心臓が鳴った

すごい人の量…

みんな見てる


椅子に座った


鍵盤に指を置いても、なかなか指が動かない


あれ、ピアノってどうやって弾くんだっけ



「ほんとにできない子ね」


ふとお母さんの言葉が浮かんだ

違う、そんなことない


お母さんはきっと応援してくれてる

お兄ちゃんだって、ずっと見守ってくれてる


すぐそこには奏先輩もいる



奏「A…」



舞台袖の方で奏先輩の声がした



ダメだ、指が動かない…

目を閉じた瞬間、ギィーっと体育館のドアが開く音がした


何気なくその方を見ると



貴女「…っ!?」



玲於「はぁ、はぁ」



貴女「…佐野、くん」



なんで、ここに…


すると佐野くんが大きく口を開けた

何か言ってる?


よく見ると



「が」 「ん」 「ば」 「れ」



佐野くん…

来てくれた、久々に笑顔を見せてくれた

ほんとに大好き


佐野くんの笑顔につられて私も笑顔を返した



玲於「…っ」



奏「あんな顔初めて見た」



すごい、びっくりするくらい心が落ち着いた


〜♪〜〜♪



奏「A、最高だよ」



玲於「Aちゃん…」



演奏が終わり、見に来てくれたみんなにお礼をすると私はすぐにステージをおりた

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佐野冬美(プロフ) - 美紀さん» いつもコメントありがとうございます!まだまだ暑さ続いてますね(汗)お互い気をつけていきましょう!! (2019年9月3日 21時) (レス) id: b1af427d4d (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - GENE大好きで涼太くんとあらんくんとれおくんよりのオールです最高です最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね (2019年9月3日 16時) (レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:佐野冬美 | 作成日時:2019年8月30日 22時

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