玲於と、1つ屋根の下

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−玲於 side−


玲於「で、何なの？」



貴女「ちょっと静かにして」



え、ほんとに何なの

Aは扉に耳をくっつけている



貴女「悠衣、早く言いなよ」



玲於「何を？あいつ、兄ちゃんになんか用でもあったの？」



貴女「ちょっとね」



言ってくれてもいいのに

なーんか、むかつく


ドアの外の会話に夢中なAのうなじにちゅっとキスをした



貴女「ひゃっ」



玲於「俺のことガン無視するとか、寂しいじゃん」



貴女「だ、だって…」



Aをこっちに向かせて

ぐっと顔を近づけた



貴女「ち、かい…」



玲於「近づいてるもん」



Aにキスをしようとした瞬間…



龍友「じゃあ、連絡先聞いてもいい？」



貴女「え！？」



ドンッ



玲於「いって…」



悠衣「はい！」



貴女「え、何でそうなったんだろ」



玲於「あいつって兄ちゃんのこと好きなの？」



貴女「何で分かったの！？」



玲於「今の会話聞いてたらだいたい分かるでしょ」



連絡先聞かれてあんなに喜んでんだから



貴女「悠衣は、惚れっぽいんだよね。お兄さんの優しさに惹かれたみたい。玲於じゃなくて良かったよ」



玲於「え、なんて？」



貴女「だから、玲於じゃなくてよかっ…」



玲於「なんてなんて？」



貴女「言わせないで！ばか！」

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