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高政様がお亡くなりになり、
葬儀も終わり次期藩主は高政様の弟君になった。
私はある方に会う事となっていた。
？「御簾中様お久しゅうございます。御前様の事はとても心が痛みます。」
「松平殿、お久しゅうございまする。いきなり御呼び立てして申し訳ございませぬ。堅苦しい挨拶はここまでにしてお願いしたき議が御座います。」
松平殿とは婚儀の後も親交があった。
唯一、私が頼れるお方だ。
松平「姫、何でも言ってぇ下さいよぉ！おじさん何でも力になっちゃうから。」
「では、率直に申します。私は津藩をでて、どこかでひっそりと平民に混じり生活したいのです。」
松平「姫はそれをおじさんに頼むために呼んだってわけですか。」
「姫はお辞めなされ、恥ずかしゅうございます。」
松平「なぁにを言いますか。姫はまだ姫に御座いますよぉ」
「それであの、仕事も手配して欲しいのですが、、」
松平「はい、任せて下さい。見つけたらすぐ文にて連絡しまぁす！」
「恩にきます。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
山代「姫さま、御前様より「武州に戻って来い」という伝達が…」
「いや、私はもう武州には戻らない。」
松江「何を仰るのですか！」
「山代、松江今から申す事をよく聞くのじゃ！」
高政様が亡くなられてから考えた、
この2人にはよう世話になった。
だからこそ、だからこそ、、
この言葉を申すとなると口が重い。
「……2人に暇(仕事を辞める事)を申す。」
山代「何を仰います！」
「其方達はもう良い歳じゃ、それ故に暇を申すのだ。私はもう其方達の手が無くても生きていける。」
松江「私は御前様に仕えた時から死ぬまで貴女様に尽くすと心に決めていたのです。ですから…」
「ならぬ、其方達がいたら私はつい甘えてしまうのだ。山代、其方には其方の故郷である京に邸宅を建てたそこで隠居生活でもするが良い。
松江、其方はまだ嫁げる歳じゃ。それ故に旗本に嫁ぐのだ。良家を選りすぐり探したのだぞ。」
山代「御前様はこれからどう致すのです。」
「松平殿に仕事先を探してもらっておるのだ。」
山代「ならば私もお供仕ります。」
松江「私もそう致します。」
「ならぬ、これが最後の命令である。其方達はこれから幸せに暮らす。その為に暇を申すのじゃ！」
山代「はい、その御命令しかとお受けいたします。」
松江「お受けいたします。」
私達3人は共に涙を拭いそれぞれの道を歩むのだ。
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椿(プロフ) - 有難うございます。更新はかなり遅いペースだと思いますがどうぞ宜しくお願いします！ (2019年4月7日 0時) (
レス) id: edb7f51625 (このIDを非表示/違反報告)
菫!щ(゜▽゜щ)(プロフ) - 面白いです！更新応援してます！ (2018年11月30日 19時) (レス) id: 5ee93ef12b (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2018年7月5日 19時
