捕食者の目 ページ46
蹴りがガードされ戸惑っていると、ギラりと捕食者の目を向けられ背中に悪寒がはしった
これは、やばい
本能で逃げなきゃやられると思い、即座に床へ降り、ジャック達の元に戻る
その瞬間、フロイド先輩の腕が空を切る
もしあのままあそこにいたら捕まっていたな
冷や汗を流しながら体制を整えていると、フロイド先輩はユラァとゆっくり揺れながら手をバキバキと鳴らした
「アハッ...おもしれぇじゃん」
『ねぇ、逃げていい?』
「自業自得だ」
『案に賛同したのお前』
「動いたのはお前の意思だ」
『...無事に帰れたらヨーグルト奢って』
「...おう」
ジャックと軽く言葉を交わしたあと、覚悟を決めてフロイド先輩を見つめる
向こうはいつでも準備は出来ているようで、重心は留めずユラユラ揺れてる
俺もどちらかというと捕食者側なんだけどなぁ...あれかな、乗り越えてきた壁が違ぇんだよってか
思わず現実逃避をしてしまうが許して欲しい
もし文句言うやつがいるなら俺の立場になってみろよ。まじで逃げたいから。少しでも気を抜いたら俺の膝大爆笑しちゃう
...そういえば、これって私闘に含まれるのかな?
「ねぇ〜まだ〜。来ねぇなら...俺から行くけど?」
あ、もう今更だしいいや
一度深呼吸をして、体制を整えるとフロイド先輩も揺れるのを止めて体を前のめりに倒す
またユニーク魔法を使って駆け出し、フロイド先輩の顔面を狙う
しかしフロイド先輩に下に屈むことで避けられてしまい空中を蹴る
ほんとどうやってこの蹴りを交わしてるのか訳わかんねぇ...!
それならと、落下スピードを最低にし空中に浮いた状態で、回転速度や蹴りの速度を上げて真下に見えるフロイド先輩の頭に回し蹴りを入れる
これは上手く入り、ガンッという痛そうな音を鳴らしながらフロイド先輩は床へ額をぶつけた
さて次はどうしようか...
足を引こうと動かした時、何かが足首を掴んだ
あ、これは、やばい...?
足首に目線を移すと、フロイド先輩の大きな手にすっぽりと包まれていた
何とか抜こうと足を引っ張るが、こればかりは筋力の差だ。抜けない
最早空中で俺がもがいているだけになっていたが、フロイド先輩がゆっくりと立ち上がり始めてビシリと固まる
「ねぇ、お前なんでずっと浮いてんのぉ?」
『え、それは...』
「...まぁいいや」
___捕まえた♡
俺には引きつった笑いをする事が精一杯だったと言っておく
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時