脅しの言葉 ページ32
「どういうことすか?」
どうやらあのテスト対策ノートは、不正行為等はせず、過去百年分のテスト出題傾向を調べあげ自力で練り上げられたものらしい
その為教師としての立場である学園長は注意することは出来ず、去年に引き続き今年もこのような結果になってしまったらしい
去年は生徒の能力を返す代わりにモストロ・ラウンジの経営を許可しろと言われたらしい
『うわぁ、商売上手ぅ〜』
「レオパルドくん、呑気に言っている場合じゃありません!」
今年は何を要求されるかとしくしく泣き真似をしている自称:優しい学園長を眺めているとゆっくりと姿勢を正していった
「アーシェングロットくんは真面目に勉強し、その知識を慈悲深くも他の生徒に教えている"だけ"。教師としてはやめるように言えません」
ハァとため息をつきながら学園長は肩を落とす
「なんでこの学園にはちょっと問題がある生徒ばっかり入学してくるんでしょう!」
お〜いおいおいと大袈裟に泣いている学園長にユウくんの口が引くつくのが見えた
「こ、この流れは...」
かつて経験した事のあるような口振りで顔を歪めるユウくんに首を傾げていると、急に本調子に戻った学園長はユウくんの名を呼んだ
「こんなことはやめるよう、アーシェングロットくんを説得してくれませんか?」
「絶対に説得を聞くタイプじゃない!」
嘆くユウくんに学園長は食費がかさんで〜懐が〜元の世界に〜等など最後に「気にしなくていいですよ。私、優しいので」とは言ってたものの、最早脅迫でしかない
「この教師にして、あの生徒ありって感じだな...」
『ってか元の世界に〜とか言ってるけどユウくんこっちに連れてきたの闇の鏡だし、ユウくん何も悪くなくね?ってかもうちょい高待遇でもいいくらいじゃね?』
「レオパルドくん、シーッ!」
口に人差し指を当てて言う学園長を見て、ユウくんが困ってたらなるべく助けてあげようと決心した
しばらくウンウン唸っていたユウくんだったが、どうやら決心したらしく諦めたようなため息をついた
「やれるだけ、やってみます」
その言葉に気を良くした学園長は「流石は私が見込んだ監督生!後は頼みましたよ!」とだけ言って、オンボロ寮から出ていってしまった
「学園長、本当に神出鬼没だな」
『まるで嵐のような人って、ああいう人の事なんだろうね』
しばらく三人で扉を眺めていたが、どういう風に動くのかを決めないと、と話し合いを始めた
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カイルマ(プロフ) - あずささん» ほんとですか!!!ありがとうございます!!私も自分が考えたにも関わらず結構好きなキャラなので、そう言って貰えて嬉しいです!!これからもよろしくお願いします!!!! (2020年6月22日 16時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
あずさ(プロフ) - ん"ん"チタくんめちゃくちゃ可愛くてすちです!更新頑張ってください、楽しみにしてます!! (2020年6月22日 4時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2020年4月26日 4時