疑惑 ページ28
「斎田くん」
『...はい』
優作さんが真剣な表情から優しい笑顔に変わる
「教えてくれてありがとう」
『え...あ、いえ、これくらい全然』
「さて...野暮なことを聞いてしまったお詫びに今日は家で夕食を食べないか?」
俺は時計を見ると4時を指していた
俺がきたのが2時くらいだから2時間いたのか
夕食は...6時からバイトだし遠慮しよう
『すみません、バイトがあるのでこの辺で失礼します』
「そうか、ではまた次の機会にでも」
『その時はまたお邪魔させていただきます』
「いつでもおいで。君なら歓迎するよ。もちろん弟さん達も一緒にどうぞ」
『ありがとうございます。ではこれで帰ります』
「あぁ。新一、玄関まで送ってあげなさい」
「わぁったよ」
『今日はありがとうございました』
「こちらこそ、楽しかったよ」
俺はお辞儀を一つして扉を閉める
あの感じだと...信じてないな
でもまぁ敵ではないって認識されたと思うし、隠し事はバレてないみたいだから、今日のミッションは成功だな
「ボーッとしてどうした?」
『いや、別に』
「そうか」
________
NOsaid
「送ってきたよ」
新一がそう言って部屋に入ってくる
優作はと言うと、紅茶を飲みながら外を眺めていた
「彼は...実に面白い少年だね」
「彼?...あぁ斎田か。でもあいつ、どっちかというと物静かな方だぞ?」
「自分の陣地に決して入らせない。あの少年にとってはそれが日常、当たり前となっているんだろうね」
「はぁ?どういう意味だよ」
「そのままさ。さっきの会話でも自分が不利にならない用に言葉を選んで言っていた」
「そうか?自分の事をペラペラと話してるようにしか見えねぇが」
「いつか分かるさ。とりあえず、今日の収穫は彼が私たちの敵ではないという事だな」
「何で分かるんだ?」
「何故ってそりゃ...」
優作は振り返って新一を見ると微笑む
「家族を本気で愛してる奴に、悪いやつはいないだろ?」
「なんだよそれ」
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カイルマ(プロフ) - 妃さん» そうなんですか!?てっきり働けるものだと...それじゃあ主人公君は前世での知識を生かして自分の年齢を偽造した、という事でお願いします!殺し屋の時、変装時には戸籍も自分で作成しており、その技術を使ったという感じで...すみませんでした!!! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
妃(プロフ) - 18歳未満はホストクラブで働くことは出来ませんよ。 (2019年6月27日 17時) (携帯から) (レス) id: e160a952e1 (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - らつさん» なるほど!すみません...そこまで深く考えていませんでした...教えて下さりありがとうございます!!内容も少し変えさせてもらいます!もし他にも指摘する点があったら教えて下さい!!これからもよろしくお願いします! (2019年6月12日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
らつ(プロフ) - はじめまして。設定も凝ってていいと思いますが、「中学生でアルバイト」は法的にダメなんじゃないかなと思います。高校生からじゃないとアルバイトという程では雇ってくれませんよ?書くとしたら「新聞配りなどの手伝い」がいいかと思いました。応援してます。 (2019年6月11日 23時) (レス) id: 6c003b22dc (このIDを非表示/違反報告)
カイルマ(プロフ) - 猫好きさん» これから平穏な日々を過ごせれば良いんですけどね... (2019年5月29日 23時) (レス) id: 236f2f52e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カイルマ | 作成日時:2019年5月4日 5時