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オールフォーワンのその言葉に、オールマイトの全身に悪寒が走った。
光弥の家を訪問した時、彼の母親から彼を信じて欲しいと託された。
だが、未だ光弥については何一つ分かっていないのが今の現状である。
それなのにオールフォーワンは光弥をちゃんと理解している。
それがオールマイトにとっては非常に悔しかったのだ。
"私はもうヒーローではなくなったが、教師なのは変わらない。それなのに、たった一人の生徒の事すら分からないなんて……本当に情けない！"
『オールマイト。時間がもう過ぎています。退出をお願いします』
「……あぁ。分かったよ」
オールマイトはオールフォーワンに背を向け、暗澹とした気分のまま部屋から退出する。
「オールマイト、一つだけ忠告しとくよ」
「…何だ？」
「彼を引き止めたいのなら早く動いた方が良い。彼は壊れ始めているからね」
「！…ど──」
オールマイトが聞き返す前に扉が閉まってしまった。
オールマイトは晴れない気持ちを抱えながら、閉まったドアを見つめた。
「まぁ、もう手遅れだろうけどね」
オールフォーワンの不気味な笑いだけが部屋に響いた。
そしてオールマイトは打ちひしがられたような気持ちでタルタロスを後にする。
"私は、光弥少年のこと何も知らないんだな…"
「はぁ…本当に情けないよ。元No.1ヒーローが聞いて呆れる」
ははっとオールマイトは乾いた笑いを零した。
『なぁ…お前らヒーローは何で笑ってんだよ？』
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ARy - 好き (5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
