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会議が終わった後、光弥と相澤は共に出口へと向かっていた。
相澤は自分よりも少し前を歩いている光弥をずっと見ている。
『…何ですか相澤先生？さっきからジロジロと。言いたいことがあるならハッキリ言って下さい』
光弥は前を向きながらそう言った。
相澤はもう慣れているようで、視線に気付かれていた事にそこまで驚く事もなく、言った。
『…お前が何故あの人達を選んだのか、その理由が知りたい』
『ふーん、別に良いですけど…それを聞いて貴方に何の得があるんですか？俺の人選から外れたっていうのに』
『ただの興味だ。それに理由を教えるくらい、お前にデメリットは無いだろ？』
『ﾊﾊｯなるほど。そう来ましたか』
相澤の上手い返しに光弥は少し満足した。
"アイツらもこれくらい言えるようになればいいのに"
そして『俺があの人達を選んだ理由は…』と光弥が言えば、相澤はゴクリと唾を飲み込んだ。
『…なーんて、冗談ですけどね』
『………は？』
いきなりの冗談発言に相澤は狼狽える。
"何が冗談なんだ？あの人達を選んだ事か？そもそも全く話の流れが噛み合っていない"
狼狽える相澤を見て、光弥はクスクスと笑う。
"俺の発言や行動に慣れたと思ってる奴に、それは勘違いだと解らせる事ほど、面白ぇもんはねぇよな"
『…おい光弥。冗談ってどういうことだ？』
『それを言う前に一つ。この事は絶対誰にも言わないで下さいね？これは俺が選んだ人達と相澤先生、貴方にしか言わない事ですから』
『ああ…分かった』
そして相澤は光弥の人選が嘘だと、最初から全員で行く気だったという事を知らされた。
何故そんな事をしたかというと、全員の覚悟を試す為だとか。
人選で外れたぐらいで挫ける人が、死穢八斎會と殺り合える訳がないと。
光弥自身も死穢八斎會がそう簡単に潰せる相手ではないと分かっている。
それと相澤を選ばなかった理由は、どこか生徒に甘い部分がある為、ぼろを出されると困るからだそうだ。
『じゃあ、アイツらを試しに行きますか』
『アイツら…？』
『デク達ですよ。アイツら、今相当凹んでるでしょうから、畳み掛けに行きます』
『畳み掛けるって…そこまでする必要あるのか？』
『もちろんありますよ。こんな程度で諦めるような生半可な気持ちを持っているのなら、すぐ死んでしまいますから』
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ARy - 好き (5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
