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その日の夜。
相澤は自室でカタカタと、忙しなくキーボードを打っている。
パソコンのモニターに映し出されているのは、2年ほど前の事故や事件の記事。
彼は爆豪宅を訪問してから今日までずっと、光弥に何があったのかを調べていたのだ。
学校内で何かあったとしたら、それはもうどうしようもないが、取り敢えず手掛かりを見つける為に6年前から2年前までの事故や事件を調べてきた相澤。
「……これも違うな」
だが、そう簡単に見つかる訳もなく、相澤は眉を顰めて後頭部をかいた。
そしてまたすぐにカタカタとキーボードを打ち始めた。
彼は焦っているのだ。
今日の夕方、光弥達の会話を彼は扉越しに聞いていた。
扉を少し開け、その隙間からずっと彼らを見ていたのだ。
しかし、それは光弥にはお見通しで、バレバレですよ。と、言わんばかりの表情で一瞬だけ視線を向けられた。
そしてその後の笑顔が作り笑いだということは、相澤も分かった。
だから焦っている。このままだと、彼が"あちら側"に行ってしまいそうだから。
「くそ……これも違うな」
見つからん。と相澤は椅子の背もたれに体重を掛け、お手上げだという風に天井を見上げる。
"そもそもこんな調べ方、合理性に欠ける。何一つ分かってないのに、どうやって手掛かりを見つけるんだ"
合理性を重視する彼にとっては、このやり方はそれに反する。
6年前から2年前の4年間で事故や事件など、合わせれば何十、何百件とあるのだから。
後2、3件調べたら終わりにしよう。と彼はマウスをクリックした。
そして出てきたのは＿＿＿＿"ヴィラン轢き逃げ事件"
「当時中学２年の男子生徒が、ヴィランの運転する車に跳ねられ死亡…ヴィランはそのまま逃亡するが、後日プロによって逮捕された…その男子生徒は轢かれそうになっていた男の子を庇ったため轢かれた…彼の行動はとても勇敢であった…彼の名前は……」
＿＿音無、永杜
相澤はその記事を読み上げたが、特に光弥とは関係無さそうなので次へ行こうとマウスを動かす。
しかし、ふと、相澤の目に映ったのだ。
その記事の中の写真に、光弥の姿を。
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ARy - 好き (5月3日 15時) (
レス) @page37 id: 20866609ad (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！更新頑張ります！ (2021年12月25日 22時) (レス) @page38 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
あーりん - 私もこの作品にはまって一気読みしちゃいました！文を書くのがとても上手で読んでいてわくわくします！！更新頑張ってくださいd=(^o^)=b (2021年12月23日 18時) (レス) @page37 id: 86690bee99 (このIDを非表示/違反報告)
ナツ(プロフ) - コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年12月14日 20時) (レス) @page31 id: 5b941b1f0d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!!!とても素敵なお話ですね。これからも頑張ってください(*^^*)光弥くんがヴィラン側に堕ちるのかヒーロー側に留まる(?)のかこれからの展開が楽しみです！！！ (2021年12月11日 18時) (レス) @page30 id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナツ | 作成日時：2021年9月9日 18時
