傷だらけラブストーリー -YM- ページ13
※高校生設定のお話。ymに彼女がいるため、気になる方はご遠慮ください。
最近、あいつの様子が変だ。
あいつって言うのは、クラスメイトの伊野尾 慧の事なんだけど。
俺とあいつ‥伊野尾ちゃんは、クラスでも仲が良い方で。
きっかけは、同い年のわりに妙に大人っぽくて、ひょうひょうとして掴み所の無い、そんな伊野尾ちゃんに俺の方から興味を持って話し掛けたのが最初。
話してみたら意外と馬が合う事が分かった。
テキトーなくせに大事な所で何故か頼りになる、でもやっぱりテキトーな伊野尾ちゃんと一緒に居るのは楽しくて、気がついたら休み時間だけじゃなく放課後なんかも一緒に過ごすことが多くなっていって。
小っ恥ずかしいけど、伊野尾ちゃんとは大人になってもずーっと付き合える親友だって思ってたのに。
ちょっと前から誘いを断られる事が多くなったのは気付いていたけど、断りの理由にそつがなくて俺はただタイミングが合わないだけだと思ってた。
でも、これまたクラスメイトで小学校から腐れ縁の大ちゃんに、"お前いのちゃんと喧嘩でもしたわけ？"なんて言われて初めて、避けられてる事を認識したってわけ。
それが多分、１ヶ月位前だったと思う。
それからもずーっと、伊野尾ちゃんは変だ。
俺の誘いには乗ってこないし、話し掛けても作り笑いをする。
大ちゃんを含むグループみんなで話してても気が付いたら居なくなってる。
‥俺、なんかしたっけ？？
「‥‥ーぇ！ねーえってばぁ！涼介あたしの話聞いてる？！」
「えっ、。ごめんごめん‥なんだっけ？」
「だーかーらぁ、土曜日は３ヶ月記念日だからデートしよおって‥‥」
やべぇ、今は彼女と一緒だった。
伊野尾ちゃんが変になってから、正確には変な事に気付いてから、日に日に俺は伊野尾ちゃんの事ばかり考えてしまっていて。
どうやったら元のように戻れるのか、その方法を見つけるのに必死で、今だって彼女が頬を膨らませ"怒ってますアピール"してても正直俺の心中はそれどころじゃないのだ。
はぁ、と無意識に吐いたため息。
やばっと口を押さえてみても、無かった事には出来なくて。
「っ、もういいっ！！！」
今まで見たことも無い、鬼みたいな顔した彼女の背中を追いかける気にもならず、もう一度大きく息を吐き出すのだった。
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けーまま(プロフ) - お魚林檎さんの書くやまいのがすごく好きです。 (2019年8月21日 12時) (
レス) id: ec2812ad48 (このIDを非表示/違反報告)
はっぱっぱ(プロフ) - コメント失礼します！お魚林檎様のお話めちゃくちゃ好きです！長くなってもいいので続き読みたいです(>_<) (2018年11月8日 16時) (レス) id: e47f1458b3 (このIDを非表示/違反報告)
お魚林檎(プロフ) - しゅみんさん» しゅみん様、お久しぶりですー！いつもいつもコメント頂きありがとうございます！本当に更新せずに申し訳ないです。これから少しずつでも頑張っていこうと思ってますので、またよろしくおねがいします(^-^) (2018年11月8日 15時) (レス) id: d578971ad8 (このIDを非表示/違反報告)
お魚林檎(プロフ) - りょうかさん» りょうか様、初めてまして！コメントありがとうございます！夢を見てるのかと思わせてしまう程に更新が止まっていて本当にすみませんでした‥こんな駄文をずっと読んでいてくださり感謝してます！これからもどうか何卒！よろしくおねがいしますm(__)m (2018年11月8日 15時) (レス) id: d578971ad8 (このIDを非表示/違反報告)
しゅみん(プロフ) - お久しぶりです！！更新の通知でなんだろう、と思って占ツクきたらお魚林檎さんで本当に嬉しかったです(*^^*)過去のお話を読み返したりしてずっとお待ちしてました！新しいお話も続きが気になるところで…楽しみにしてますね★ (2018年11月5日 13時) (レス) id: 3becace49b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：お魚林檎
| 作成日時：2017年10月2日 1時
