関西の姫 (ページ8)

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焼け野原ページ8

焼け野原

紫耀くんと、廉くんが東京に行ってから

関西ジャニーズJr.はそう呼ばれるようになった

現実を突きつけられた気がした

テレビにも雑誌にもあんまり取り上げられなくなり

コンサートだって少ない

これからどうすればいいんだろう

皆んなが思っていた

「ねぇ丈くん、私たちこれからどうすればいいんかな」

藤原「…わからんとしか、言いようがないよな」

「…来年からもう高校生やし、受験とかもあるし
そろそろ考えた方がええんかな」

藤原「…実はな、俺も今、就職しようか迷ってる」

「え、…嘘やんな」

藤原「今この空気で嘘言うほど俺もふざけてへんわ
…周りももう就活やらインターンやらで
意識したくなくても意識してまうねん、現実を」

何年も先輩で、小さい頃からジャニーズにいる丈くんは
絶対ずっとここにい続けると思っていたから

予想外の言葉が返ってきて

正直驚いた

藤原「…でも、そんな急いで決めるもんちゃうしな
まだお互い納得するまで続けてみようや
…そんな悩んだ顔すんなや、笑ってる方がAらしいで」

「…うん」

藤原「あー、ほら！明日休みやろ！
ドライブでも連れてったるから！元気出せ！」

「…スタバの新作は、？」

藤原「最近の中坊はスタバ、スタバって…
、分かった！分かったから！奢るから！行くで！」

自分だって悩んでるくせに、いつもこーやって明るくしてくれる
本当に、丈くんには助けてもらってばっかり

いつもありがとうなんて事は照れくさくて言えないけど

周りの人を明るく照してくれる丈くんは

絶対に素敵なアイドルになれるって私は信じてる