私を見て【冨岡義勇】

十四 ページ15

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実「おい」






なんとか、1週間を乗り越えた今日






久しぶりに話しかけられた





「は、はい」






彼は、私の鍛錬に口出しする訳でもないし、一緒に食事をする訳でもない







…なんだか、、仲の悪い夫婦のような雰囲気だ






実「…たまにはお前が飯作れェ」






「………え」






今まで、私が作る前に用意してあった食事






どこかで隠れて、女中さんが用意していたのかと思ったけど…不死川さんが作ってたんだ







「お、、お任せ下さい」






読んでいた本を閉じて、厨へ向かった






たんたんと料理を進めていると、スっと耳に息がかかる






実「おいっ」







吃驚して、勢いよく彼の方を向いてしまう







すると、当たり前に目が合った







実「その包丁じゃ切れねぇよォ。こっち使え」






不死川さんは、別の包丁を出す






…心臓が止まってしまうかと思った







「あ…ありがとうございます」






私は顔を背ける







どうしてあんなに近いんだ







不死川さんはそれだけ教え、隣から居なくなった






『可愛いやつだな』






「……え？」







その言葉に、遠くなった不死川さんの背中を見る






「……」






……今の…不死川さんの…？







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