母の親友 ページ41
貴女side
サヤ「それよりも、なんで私達を
貴女『うん。少し警戒しておこう』
それからは家の中を探検して時間を潰していた。
*
探検をしていると、不意にドアの開く音が聞こえた。振り返ると、さっきの男が立っていた。
男「報告が終わった。ついてこい」
私とサヤは頷き、大人しく付いて行った。
連れて来られたのは、この村の権力者達の集会所のような所だった。
中は少し薄暗く、銅矛や銅剣、鉄戈といった武器であり祭儀に使う道具がたくさん並べてあった。
中をぼっと見ていると、誰かに目隠しをされた。
それはサヤも同じようで、「きゃあっ」と声をあげた。
……どうしよう。警戒心が薄れた隙に…。
背中を強く押されて、こけてしまった。
貴女『痛っ』
立とうとすると、鍵のガチャリと閉まる音が聞こえた。
目隠しを外すと、どうやら私達2人は、この集会所に設けられた牢屋の中に閉じ込められたらしい。
サヤ「やめてっ!出して!私達をどうしたいの!?」
サヤは半泣きの状態で必死に叫ぶ。
抗おうにも抗えないこの状態。
…少し冷静になろう。……丁のように。
男はこちらを睨みながら外へ出て行った。
サヤ「…なんで…どういう事だろう…私達大丈夫だよね?お姉ちゃん…」
サヤは今にも泣きそうな顔で私に問い掛ける。
貴女『大丈夫だよ。私がなんとかするから…』
自分の妹に心配かける訳にはいかない。
私は目を閉じて、必死に解決策を練る。
その時だった。
不意に後ろから女の人の声が聞こえた。
?「……貴方達は……カヨさんの子供、ですか?」
今私達が居る牢屋の隅に、足と手を鎖で繋がれた女の人の姿があった。
口元に巻かれていたであろう包帯が、首元にと落ちていた。
貴女『はい…そうです。貴方は…?』
女の人はすぐに口を開く。
?「私の名はミカ。カヨさんの親友です。訳あってここに閉じ込められて居るのです。」
サヤ「お母さんの親友!?」
ミカ「はい。貴方達も赤ん坊の頃、私と私の息子に会った事ありますよ。もう一度会えて光栄です。」
ん…なんかこの口調……丁に似てる?
貴女『あ、はい!私も会えて嬉しいです!…あの、なんで私達がここに連れてこられたの、わかったりしますか…?』
ミカ「…はい。お二人に話したい事が沢山あるので、まとめて話しますね。」
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茅 - 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時