検索窓
今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:48,416 hit

母の親友 ページ41

貴女side

サヤ「それよりも、なんで私達をこの村(ここ)に連れて来たんだろうね。なんか怪しいよね。」

貴女『うん。少し警戒しておこう』

それからは家の中を探検して時間を潰していた。

*
探検をしていると、不意にドアの開く音が聞こえた。振り返ると、さっきの男が立っていた。

男「報告が終わった。ついてこい」

私とサヤは頷き、大人しく付いて行った。

連れて来られたのは、この村の権力者達の集会所のような所だった。
中は少し薄暗く、銅矛や銅剣、鉄戈といった武器であり祭儀に使う道具がたくさん並べてあった。

中をぼっと見ていると、誰かに目隠しをされた。
それはサヤも同じようで、「きゃあっ」と声をあげた。

……どうしよう。警戒心が薄れた隙に…。

背中を強く押されて、こけてしまった。

貴女『痛っ』

立とうとすると、鍵のガチャリと閉まる音が聞こえた。

目隠しを外すと、どうやら私達2人は、この集会所に設けられた牢屋の中に閉じ込められたらしい。

サヤ「やめてっ!出して!私達をどうしたいの!?」

サヤは半泣きの状態で必死に叫ぶ。
抗おうにも抗えないこの状態。

…少し冷静になろう。……丁のように。

男はこちらを睨みながら外へ出て行った。

サヤ「…なんで…どういう事だろう…私達大丈夫だよね?お姉ちゃん…」

サヤは今にも泣きそうな顔で私に問い掛ける。

貴女『大丈夫だよ。私がなんとかするから…』

自分の妹に心配かける訳にはいかない。
私は目を閉じて、必死に解決策を練る。

その時だった。

不意に後ろから女の人の声が聞こえた。

?「……貴方達は……カヨさんの子供、ですか?」

今私達が居る牢屋の隅に、足と手を鎖で繋がれた女の人の姿があった。

口元に巻かれていたであろう包帯が、首元にと落ちていた。

貴女『はい…そうです。貴方は…?』

女の人はすぐに口を開く。

?「私の名はミカ。カヨさんの親友です。訳あってここに閉じ込められて居るのです。」

サヤ「お母さんの親友!?」

ミカ「はい。貴方達も赤ん坊の頃、私と私の息子に会った事ありますよ。もう一度会えて光栄です。」

ん…なんかこの口調……丁に似てる?

貴女『あ、はい!私も会えて嬉しいです!…あの、なんで私達がここに連れてこられたの、わかったりしますか…?』

ミカ「…はい。お二人に話したい事が沢山あるので、まとめて話しますね。」

手繰り寄せた記憶→←私が生まれた村へ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (83 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:鬼灯の冷徹 , 鬼灯 ,
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- 絵上手いですね! 書き方教えてほしいです、、、、。私、好きな人がいます。告るか悩んでて、、、。どうしたらいいですか? (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
- 謎の沈黙ターイム(バリトン)wwこれ、気に入りましたww (2020年10月20日 11時) (レス) id: bcdcf4ec06 (このIDを非表示/違反報告)
雛紗(プロフ) - もんじゃさん» コメントありがとうございます!え!本当ですか!?嬉しいです^^ありがとうございます! (2018年6月15日 19時) (レス) id: db311f7197 (このIDを非表示/違反報告)
もんじゃ(プロフ) - 絵めっちゃ上手ですね!! (2018年6月15日 17時) (レス) id: 84ebad2ff3 (このIDを非表示/違反報告)
メグル - 雛紗さん» 承知っすw (2018年6月13日 22時) (レス) id: 5915396e2f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雛紗 | 作成日時:2018年4月9日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。