Misunderstanding 2

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｢ふぃ〜｣


お風呂に入って心も体もさっぱりしたと

少しご機嫌でリビングに戻れば

特に変わらずテレビを見てるのんちゃん


ソファのど真ん中に座って

自分の陣地みたいな顔をしてる



ここ私の家なんですけど？？？



思わず出そうになった言葉を慌てて
飲み込んで


気にしない様子で飲み物を冷蔵庫から取り出し

リビングとは違う部屋に行く



向こうがそう言う態度とるんだったら

私だって歩み寄ってあげない。


そう思いながらする事もないので

明日の分の仕事に少し手を付ける









しばらくするとリビングからのテレビの音が消えた

｢もう寝んのかな｣とチラｯとリビングの方に
目をやれば

なぜかちょうどこちらを覗き込むのんちゃんと目が合う


お互い何か言うことも無く

再び目線をパソコンに戻すと

重い口を開き始めた




小｢......帰ってくるまで何してたん｣



｢別に。ご飯行ってただけやけど｣






あからさまにブスっとするのんちゃんに

対して私もわかりやすく冷たい態度をする





小｢誰と？｣


｢誰でもいいやろ。｣


小｢山本とか言うやつ？｣


｢関係ない｣



そう淡々と言い返せば

少し悲しそうに眉を下げていつもの

落ち込んだ犬みたいな顔をする


なんやねん。私がその顔したいぐらいやわ





小｢......なんなん｣



｢そっちこそなんなん？？｣







私に対して

｢｢......たかが知り合ってそんな経ってへんやろ。
そんなやつ相手にすぐ心開いてヘラヘラするようななちもどうかと思うけどな。｣｣

って冷たいこと言いながら


今になって｢心配｣みたいな顔して。



都合よすぎやろ



あいにく私は今まで望が関わってきたような

望に対して甘い女じゃないし

都合よく解釈出来るような人間でも無い







｢疲れてるからもう寝る｣




なにか言いたげの望を無視して
寝室に向かった

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