検索窓
今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:108,087 hit

・29 ページ29

「それは.......しげがっ」



何とか解放されようと必死なのか
グッと何度も押し返してくる



俺自身はこんなんで離すつもりはないけど


じっと真剣にAを見つめれば

自然と視線が合わさる

Aの鼓動が聞こえる気がした







A「うざいって.......人の事いじって遊ぶのやめて」









「遊んでへん」




A「いい加減にしてよ小瀧。」



「のんちゃん」


A「小瀧。」







「のんちゃん!!」





何度言い返しても帰る気配のない呼び方

しげはしげで、
俺も昔は「のんちゃん」って可愛らしく読んでくれたのに

今じゃ、他人行儀に「小瀧」


まるで赤の他人って感じや









「のんちゃんって言うてくれへんねんやったら.......キスしてまうで」






A「言いおったな。
やれるもんならやってみろや」








少し、冗談も交えたつもりだったのに

小さく睨みを聞かせ煽られる





俺完全にスイッチ入ってもうた






ガッと今まで以上に頭を引き寄せ

チュっとリップ音を立てる



本人は驚きと動揺を隠せない様子で

何度も何度も叩いてくる









A「のっン....ん」








時々漏れる声に

どんどん本気になる。









しげもこんなことしたんかな とか

色々考えると歯止めが効かなくなる









「のんっちゃんってばッ!!!」






「止めて」と言わんばかりの顔で

顔をそむける


その目にはだんだん涙か溜まってくる





やりすぎたかな





なんて、反省しながらも

何年ぶりかに呼ばれた名前が嬉しかったり

・30→←・28



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (95 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
394人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2019年5月25日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。