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「それは.......しげがっ」
何とか解放されようと必死なのか
グッと何度も押し返してくる
俺自身はこんなんで離すつもりはないけど
じっと真剣にAを見つめれば
自然と視線が合わさる
Aの鼓動が聞こえる気がした
A「うざいって.......人の事いじって遊ぶのやめて」
「遊んでへん」
A「いい加減にしてよ小瀧。」
「のんちゃん」
A「小瀧。」
「のんちゃん!!」
何度言い返しても帰る気配のない呼び方
しげはしげで、
俺も昔は「のんちゃん」って可愛らしく読んでくれたのに
今じゃ、他人行儀に「小瀧」
まるで赤の他人って感じや
「のんちゃんって言うてくれへんねんやったら.......キスしてまうで」
A「言いおったな。
やれるもんならやってみろや」
少し、冗談も交えたつもりだったのに
小さく睨みを聞かせ煽られる
俺完全にスイッチ入ってもうた
ガッと今まで以上に頭を引き寄せ
チュっとリップ音を立てる
本人は驚きと動揺を隠せない様子で
何度も何度も叩いてくる
A「のっン....ん」
時々漏れる声に
どんどん本気になる。
しげもこんなことしたんかな とか
色々考えると歯止めが効かなくなる
「のんっちゃんってばッ!!!」
「止めて」と言わんばかりの顔で
顔をそむける
その目にはだんだん涙か溜まってくる
やりすぎたかな
なんて、反省しながらも
何年ぶりかに呼ばれた名前が嬉しかったり
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作者名:鮎 | 作成日時:2019年5月25日 18時