Misunderstanding (ページ4)

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｢おわったぁ～！！｣

んーっ！！と勢いよく伸びをして
時刻を確認する

時計は8時30分を指していた

出社時間は9時。

これじゃあ、一旦家に帰ることも出来ないなぁ

｢しげ、ごめん
徹夜で付き合ってもらって.......｣

重｢ええよ、終わってよかったな
やっぱり俺がおったからやろ？｣

ニヤニヤとウザイ顔でそんな事を言ってくる

まぁ、正直そうなんだけど。

｢.......うっざいなぁ、でもありがと。｣

重｢相変わらず口悪いな
お礼に昼飯でも奢ってや｣

｢すぐ調子乗るな。まぁええけど｣

重｢よっしゃ！！じゃあ俺一旦部署戻るわ
昼飯忘れんなよ？？｣

｢じゃあな｣っと台詞を吐き捨てて

元気よく、デザイン部を出て行った

疲れという言葉を知らないのか

｢つかれた。｣

誰もいないオフィスでポツリ呟く

憧れてた会社に入れて

私がしたいと思っていたデザインの仕事にもつけた

なのに現実はそう甘くないわけで、

めんどくさい上下関係

大したデザインも考えられない先輩ほど
威張り散らす

責任感のない上司

ほんと、なんでこの会社入ったんだろう

1年前の私に言いたいよ

｢.......シャワー室行こ｣

どうせ今日の定時まで帰れないし。

そう思い部署を出た

.

『美甘さん資料できた？？』

｢はい。データ飛ばしておきました｣

『.......よし。じゃあ会議行ってくるわ
午後から転勤してくる人いるから
よろしくー』

ひらひらと呑気に手を振って

出ていくクソ上司

見えなくなるまでニコニコ愛想笑いをするものの

｢感謝も言えないのかよ
仕事も置いていくし.......。｣