お兄ちゃんの代わり。3

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マネ「蒼真、いや、この空間はAちゃんの方がいいかな？
もう蒼真で呼び慣れてると思うけどさ。」






会議室のような場所に入るとすぐ、マネージャーさんがそう言って笑った。








私「そうですね、蒼真で慣れちゃいましたw」









マネ「確かにね〜」









とりあえず座って、と椅子を引いてくれた。









マネージャーさんは向かいに座る。









マネ「さてと…これなんだけど」









私「はい」






資料を渡されみると、題名のようなものと出演者が書かれていた。




マネ「今回は、Aちゃんになってもらいます。」









…へ？









私「わ、私ですか…？」









マネ「ふふ、ごめんごめん。簡単に説明するわね。
今回、Aちゃんには女装をしてもらうの。」








…と、いいますと…？？








マネ「女装した蒼真くんを、男性陣がとりあって、ラストで実は男なんです〜…みたいな。」









…









私「なんで、私が…？」









だってぶっちゃけ蒼真は態度悪いことで有名だし多分演技とか本気になればそれなりには出来るだろうけど…




蒼真はスタッフさんも監督さんも好むタイプじゃないはずだ。









マネ「Aちゃん、前に女装した時の雑誌出したでしょ？
あれ、大反響があって、一時期売り切れて大変だったのよー？
それで監督さんが、是非使いたい！と…」









…マジか…









マネ「えっと、Aちゃんがドラマに出るにあたって、Aちゃんの体を写したりだとか、本当に男の子っていう設定だから、上裸とかのシーンは、蒼真が来た時にしてもらうから。」









私「はい、ありがとうございます」









あの兄貴のせいなのに、わざわざそんなことまでしてくれるのはありがたいです…









マネ「あと、私も付き添うから。なんかあったら、すぐに監督さんに言っておくよ。
だからそのへんは気にしないで、蒼真として頑張って！
応援してる(´˘`＊)」








マネージャーさんの言葉に、涙が出そうになった。









私「はい！頑張ります！！」









けど、こらえて笑った。









マネ「よし、帰ろっか！今日も、お疲れ様でした♪」









私「はい！ありがとうございました！」

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