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第7話 ページ9

清々しい太陽がエクバターナ全体に照らされている。そんな中、大きな部屋の中にあるべットに横になっていて、手を大の字に広げている人物。何か考え事をしているAの姿があった。


(父上が帰ってきた……正直に言うと、帰ってほしくはなかった…な…)
「って、何を言っておるのだ自分!!!父上に対して失礼だろうが!!……何故、こんなにも父上が憎いのか分からん…」


そんなことを考えていると、大きな扉から激しい音がした。外から「王女、入ってもよろしいでしょうか!?」といういつもとは慌てている声が聞こえた。どうかしたのかと思いながらも「いいぞ」と答えた。


「王女!!た、大変です、アルスラーン王子が…!!」
「……アルスラーンがどうかしたのか?またやらかしたりして……」
「いえ、違います!!アルスラーン王子が……


ルシタニアの捕虜に連れ去られました…!!」


それは、誰もが予想できなかったことだった。
誘拐などよくあること。しかしそれが王族、ましてや王子なら一大事だ。Aはいきなりのことで驚いたが、すぐに頭を整理させた。


「なっ……!!おい、今すぐ馬を出せ!!!一刻も早くにだ!!」
「し、しかし、部下共が王子を見つけ……」
「部下などに任せれん!!もう、そこら辺の馬を借りて行くぞ!」



そう言い残し、勢い良く自分の部屋から飛び出した。
それを追いかけるように女官も部屋を出た。廊下を出たらAは長い廊下を全力で走っていた。靴の音がとてもよく響いて聞こえる。



「A様、服が……!!」




それはいかにもお姫様らしい服装だった。いつもの雰囲気とは違い、髪をおろしていて、薄い水色の柔らかい印象を持った服だった。その服で外に行くならば、相当目立つ。




「服装などどうでもよい!アルスラーンのことが最優先だ!」



「アルスラーン無事でいてくれ……!!」



心の中に静かに祈り、アルスラーンを助けに行こうとするAであった

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設定タグ:アルスラーン戦記 , 飛龍 , 水桜華   
作品ジャンル:アニメ
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ゆき - この作品にはまりました!どんどん更新してください!楽しみにしてます(^-^) (2016年3月18日 23時) (レス) id: 5fb2a3556e (このIDを非表示/違反報告)
水桜華(プロフ) - レッドび〜んさん» 有り難うございます!更新……是非早く更新出来るように頑張ります!! (2015年4月12日 21時) (レス) id: e9fbb0a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
レッドび〜ん - 面白いです!更新頑張って下さい、応援してます(^^) (2015年4月12日 17時) (レス) id: a96445016c (このIDを非表示/違反報告)
水桜華(プロフ) - カフラさん» ご指摘有難うございます!!私は頭が悪いので即位とか退位の意味がわかりませんでした……本当に有り難うございます!これからも頑張りたいと思います! (2015年4月11日 8時) (レス) id: e9fbb0a5b3 (このIDを非表示/違反報告)
カフラ - おもしろいです!続きが楽しみです!ちなみに2話目ですが、即位とは王になることです。なので、アンドラゴラス王が退位しない限り、アルスラーンは即位出来ません。参考までに。 (2015年4月11日 3時) (レス) id: 46c73f3342 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水桜華 | 作者ホームページ:   
作成日時:2015年4月7日 15時

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