キンプリが大変！

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平野side




海人が入ってきた瞬間思ったのは、顔色悪っ。


たぶん、隣にいた廉も気付いてた。




廉に目配らせすると、小さく頷き、スマホを弄り始めた。


俺達は知ってる。



どんなに具合悪くたって、仕事は絶対に何がなんでもやろうとする海人の性格を。



いわげんが声を掛けたけど、案の定誤魔化した。




俺と廉が見とけばたぶん、大丈夫。



なんて考えは甘かった。




レッスンは思ったより、ハードだった。






自分の事に精一杯になっていて、曲が終わった。



ドサッ



岩「 え、海人！ 」



海人は床に倒れ込んでいた。



俺も駆け寄る。



永「 海人？具合悪かったん？ 」



廉が優しく問うと海人は首を横に振った。



岸「 倒れるって事は熱あるんじゃない？...って、無い！ 」



え？無いの？




額に触ってみると全く熱くない。



高「 痛っ... 」


『 ん？どしたん？お腹痛いの？ 』



お腹を抑えながら痛いと言った海人。



あれ？Tシャツが少しめくれているところから見えたお腹が赤くなっている気がした。



『 ちょ、ちょっとごめん。 』



高「 あ、ダメっ！ 」




Tシャツをめくると、傷だらけの体。




多分、蹴られたり殴られたりして出来たであろう痣や、擦り傷、中には切り傷、火傷のあとがあった。




神「 え、なにこれ... 」



永「 海人...何があったん？俺らに教えて？ 」




いつもだったら、なんで隠してたのかと大声で怒鳴る廉が今日は冷静だ。



『 場所を変えよう。床だと体痛いと思うし。 』




海人を抱き上げ、ソファに連れいて行った。





岸「 レッスンずらしてもらうね。 」



岩「 俺、医務室から手当に必要なもの持ってくる。 」


神「 俺も行くわ。 」




たぶん、Princeの3人は気を使ったんだと思う。




ごめん。ありがとう。

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