我らこそヴィラン (ページ20)

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ヴィランとはページ20

マ「おや、もう朝の6時だ。そろそろ皆が起きてくる頃だよ」

時計を見るともう6時になっていた。さっきまで4時だったのに...

マ「カップは私が片付けるから、君は着替えてきたらどうだい？今日から忙しくなるからね」

といいマルフィは二つのカップを持ちキッチンへと向かった。

『あ、ありがとうございます』

オレは感謝して談話室から出て行った。
部屋に向かう途中の廊下、皆が起きてくる時間のはずなのに物音ひとつもしなかった。

『ほんとに起きてんのか...？』

部屋に入るとベッドの上に服と紙が置いてあった。
紙を読んでみると

-
Aさん
おはようございます！
今日から私と一緒に仕事をすると言う事で新しい服を持ってきました！Aさんにピッタリな服だと思います！！
何かご不満な点がありましたら言って下さい！
7時には談話室に来てくださいね！じゃないとミスターに怒られちゃいますよ〜
スキャター.
-

『スキャターからか』

手紙の下には、紫色のネクタイに黒いシャツ、黒のズボン。隣には広げられた黒のスーツがあった。

『ヴィランズらしいっつうか...まあ...』

服があるだけ良い。オレはシャツとズボンを着て、上のスーツはそのままベッドに置いておいた。

『ネクタイは...まあ後でで良いや』

時計を見ると6:15。

『まだ時間あるな...そういえば仕事って何するんだ？スキャターのところに行ってみるか』

オレはスキャターの部屋へと向かった。

スキャターの部屋に着きコンコンと扉を叩くとスキャターが笑顔で出迎えた。

ス「やっぱり！お似合いです！！」
『そ、そうすかあざっす...！』

スーツなんて着た事なかったので少し嬉しい。

ス「それでご用件は？」
『あの、仕事って具体的に何するんですか』
ス「あー！そうでした！なら、ミスターに聞かないとですね！」

オレとスキャターはミスターの部屋へ

ミ「ああ、スキャターはいつも通り。Aはここの館の掃除と手下達の世話で。」
『え』
ス「え！それだけですか！？」
ミ「だってまだ入ってきたばっかりだしねぇ....スキャターがいなくなるとあいつら何もできないからね。頼んだよA」
『それってただの雑用じゃないですか！！？？』
ス「そうですよ！」
ミ「文句言わない！ささ、朝ごはん作っておいで〜〜」

ミスターは鏡を見ながら髪の毛を整えて言った。

『ヴィランズっぽくねぇじゃねぇかあああ！！』

ベッドの枕に顔を押し付けそう叫んだ。