我らこそヴィラン (ページ18)

今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:7,863 hit

今日からスタートページ18

凄い人達から自己紹介され、勝手に仲間入りされ、こっちにきてから散々な目にあっている。

『あぁ...マジでずっとここにいんのかオレ...元の世界に帰れないのかよ....』

オレは自分の部屋のベッドに大の字になって寝ている。

『つーか今何日なんだろ。ここにきてから気にしてなかったな』

そういえばリュックもスマホもここにきてから見ていない。

『あ！スマホ！！どこいったんだ！！』

焦りながらクローゼットの中、机の引き出しの中などを探る。
するとドアがコンコンとなった。

『は、はーい？』
ス「Aさーん！入っても良いですかー？」
『あ、どうぞ！』

机の引き出しを押し、ごちゃごちゃになった部屋を綺麗にした。

ス「失礼しますー。ミスターから渡しものです！」
『あ』

スキャターから渡されたものは幼馴染とディズニーに行った時背負っていたリュックだった。

ス「ここに連れてくる時ずっとミスターが預かってたんです。私忘れてました...すみません...！」

スキャターはペコペコと頭を下げ、リュックを渡した。

『ありがとうございます！さっきまでずっと探してて...！』
ス「そうだったんですね！！それは申し訳ないです！！！」

スキャターは素早く頭をペコペコ下げた。

『そんな謝らなくても...！』

リュックの中からスマホを取り出し電源をつけようとした。
もちろん、ネットは繋がっていない。

『ネットは繋がってないよなぁ...って、え』

日付を見るとなんと10月1日。

『じゅ、10月！？！？』
ス「そうですよーもう10月！！9月もあっという間でしたねぇ」
『嘘だろ...』

確か最後に見た日付は9月10日とかそのぐらいだったはずだ。

ス「あ！そういえばAさん、ここに来てからずっと目を覚ましてなかったんでした...そりゃあ知らないはずですよね...」
『そんな長く眠りに...？』
ス「そうなんです...ミスターは力加減っていうものが分からないんでしょうか...」

話を聞くとどうやらオレはミスターの魔力で眠りについていたそうな。どこかの物語に出てくるお姫様みたいだ。

ス「ミスターなんか張り切っちゃって''ここからがスタートだ！！''って言ってるんですよ。もぉ...そんなことよりAさんは！？って話ですよね」
『まじかよぉ...』

驚きすぎて頭が真っ白だ。

ス「Aさん！今日から一緒に頑張りましょうね！！」
『え』

10月1日今日からオレはヴィランズの仲間となった(なってしまった)

『これは...夢だ.....』