29席目 ページ31
車を走らせて数分、やけに空気が重苦しい。
降「やはりその服を選んでよかった…とても似合ってますよ。」
貴「ありがとうございます。」
降「夜は何を食べたいですか？今日は真和さんの好きな物を作りますよ！」
貴「そうですね特には…。」
「「………。」」
この苛立ちを降谷さんには当てたくなくて、通り過ぎる景色をずっと眺めて落ち着かせていた。
降「先ほどからご機嫌ななめですね…どうかしましたか？」
貴「なんで…安室さんなんですか、さっきまで降谷さんと話してたのに…。」
降「……貴方を怖がらせるからですよ。」
貴「安室さんは優しくて好きです。けどやっぱり取り繕った降谷さんは苦手です…。」
貴「私が��勘違いしたい��のは降谷さん、なのに……。」
きっと私はまだ感傷に浸りたいんだ…。
そしてそれを降谷さんに慰めてもらいたいのに、でも今目の前にいるのは安室さんで…。
そっか…それが嫌で私はモヤモヤしてたのか。
やっと自分の中で解決したと思ったら、降谷さんが何も喋らないなくなったから横目で見ると
降「あまり煽るような事は言わないでください…。今はまだ我慢させてください、真和さんを怖がらせたくない。」
口元を押さえて眉をひそめる彼の姿に魅せられる。
自惚れてもいいのなら、私はすぐにでもこの想いをあなたに伝えたい。
貴「自惚れてみてもいいですか？」
降「なら僕も…期待してもいいですか？」
質問を質問で返されたけど、それが答えのように聞こえて。
貴「降谷さん………好きなんです。」
シートベルトをギュッと握りしめて降谷さんに顔を向けた。
赤信号で車が止まると降谷さんが近づいてきて、抱きしめられた。
降「煽らないでくれと言いましたよね。今はこれで我慢してください……。」
ちゅっとおでこにキスを落とされて固まる私。
でもすぐに嬉しくてニヤけてしまいそうになる。
降「やっと機嫌治りましたね！」
降谷さんの手が伸びてきてシートベルトを握る手を解いて、指を絡ませる。
甘くてうっとりする空気に酔いしれながら、ふとバックミラーを見やると、、、。
『『ニヤッ……。』』
貴「………………。」チーン
恥ずかしさと後悔で死にました。
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イアデビル(プロフ) - めっちゃ！すごく！面白いです！幽霊になった警察学校組めっちゃ好きです！！更新待ってます！頑張ってください！応援してます！ (2020年4月5日 19時) (
レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - 颯さん» お世辞でもありがとうございます！今は降谷ターンなので今後期待してて下さい笑笑。これからも頑張ります！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
颯(プロフ) - 面白い！もっと4人出た方がこの話の個性が出てていい気がします！ (2019年9月14日 17時) (レス) id: 20ceef7687 (このIDを非表示/違反報告)
とりまおさん(プロフ) - さちさん» さちさん見捨ててなかったんですね！！感動です、ありがとうございます！頑張って完結させます！ (2019年8月28日 21時) (レス) id: 0f6891f386 (このIDを非表示/違反報告)
さち - やっぱりおもしろいです。続きが待ち遠しいです。よろしくお願いします。 (2019年8月25日 21時) (レス) id: eee5492700 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりまおさん | 作成日時：2019年7月26日 21時
