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「お偉い様方が、君たちのことを替えのきく駒としか思っていないのは……まあ、事実だ！ 残念ながらな。だが、どうして私も同じ思考だと思うんだ？ そんなわけないだろ、私はイスカリオテだぞ。君たちは大切な仲間だ。一人一人がかけがえのない…………。ハハ、宝さ」
「自意識過剰………＿＿いや、そうだなあ。我々の身に降りかかったことを考えれば、他人の目に敏感になるのはしょうがないことかもしれない！ だがな、喜ばしいことに九割がイスカリオテで成り立っているここでは、そう君に興味津々ってやつはいなくてね。今、現時点で君に興味関心を持っている者はここには誰一人いないぜ。わはは、良かったなあ！ 恵まれた環境じゃあないか！」
「口を開けば人間への悪態ばかり。どうしてそんなに気にするんだ？ ……ウウン、嫌いなのは別に良いとしても、業務にまで支障が出るのは普通に困るんだが。いい大人なんだから、わかるだろ？」
「＿＿はて。私は君に発言を許可しただろうか。………ああ、だよね。よかった、とうとう私もボケてしまったのかと焦ったよ、はは！ まだ四十代なのに！」
「うん、うん。そうだなあ、君の言っていることはよくわかるよ。＿＿＿＿で？ 君のその個人のお気持ちが、銀腕という組織の方針に一体なんの関係があるんだ？ いやはや、一隊員でしかない君に、何かを変化させる力があるとでも思っているのかい。先に言っておくが、答えはノーだぜ」
「これはただのアドバイスだけど……出る杭は打たれるよ。気をつけて！ 賢く生きよう！」
「油断？ 私がしてるように見えるかい？ ＿＿そうか！ それなら上々だ」
「そうだな。他人を簡単に信じてはいけない。安易に心を開いてはいけない。今見えているものが真実だと、信じてはいけない……。うん、間違いないよ。君は賢いね。しかし＿＿いいんだよ。見てごらん。目の前にいるのは誰？ ………そう。君の唯一、何より信頼を寄せている、�牴境瓩澄�……そうだよ！ だから、全て話してごらん。他人なんかじゃないだろ、俺たちは。＿＿良い子だ」
「まるで人間のようなことを言う……」
「かの文豪、ロバート・セアーズは言った。�狄祐屬箸蓮⊃瓦鮖�った生き物のことである�瓩函�……さてこれを踏まえて質問だ。我々は、心を持っているように見えるか？ 悪魔の子は、心を持ちうるだろうか。………なに、ただの心理テストだよ。ロールシャッハテストは知ってるか？ あれと、同じさ。君の答えを聞かせておくれ」
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