69.別れ ページ24
「か、桂くん…」
1人の天人を斬り倒し、私の前に悠々と立った長髪は、とても見覚えのある姿。
ただ、普段とは全く様子が違う
明らかに、怒っている
天「狂乱の貴公子…桂小太郎！？」
天「なぜここに…！」
天「奴らは怪我を負っていたはずだ…！！」
天「いや。ちょうどいい、茨姫と桂2人討ち取ったとあれば俺たちは英雄だぞ！」
そんな彼の怒りにも気が付かずに騒ぎ立てる天人達。
先程掴まれた髪が痛むが、実を言うと頭を押さえる力すら残されていない
我ながら情けない
桂「…動けないAをここぞとばかりに集って倒そうとしてた貴様らに、俺を倒せると？」
あまり巫山戯ない方がいいぞ
凛とした声で、そう言った
既に屍と化したそれを彼は踏み越えて私の元へとやってくる
「あ…りがとう」
桂「礼はいらん。むしろ礼を言わねばならぬのは俺たちの方だ。怪我を負った銀時達を引かせる間に、お前がいなくなった事に気づいてな。まさか、
「殿って、そんな大層なものじゃないよ」
結局、私は怖かっただけだ
1度全てを失った私に、また出来た大切な仲間。
それを、また失ってしまうことが怖くて逃げ出した
でも、まだこの時は、それこそが仲間を失うことだと気がつけなかったんだ
桂「それと、俺が思うに武士とは背を向けて逃げてはならぬと思うのだ」
「それは、私のこと？」
桂「いや。…ただ、お前は武士ではなく、1人の女子であるとも思う。」
「…」
桂「だから」
武士ではないお前が、もう
俺達は、傍にいてもいなくても仲間なのだから
少し、哀しそうに。けれどハッキリと彼は言った
その言葉に私も哀しくなりながら。でも、しっかりと頷く
それを見た桂くんは、薄く微笑んだ気がした
それが、私達の別れの合図だった
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えんさん(プロフ) - ミカさん» ミカさんまたまたコメントありがとうございます！！そう言っていただけると本当に嬉しい限りです！！^^ はい！！頑張りますね！！ (2019年10月19日 2時) (
レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続編ありがとうございます！最初から読ませてもらっていますが、もう、めっちゃ好きですｗ更新無理せず頑張ってください！！ (2019年10月17日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えんさん | 作成日時：2019年10月15日 23時
