60.辰馬 ページ15
「はああ!!」
大きな掛け声と共に天人を斬り伏せる
実戦というのは予想以上に大変なようで、私より年下のはずの彼らが一体なぜこんなことをしているのかと謎になった程だった
正直、銀時の言っていた「死ぬかもよ」という言葉が心に刺さる
「…はぁ、はぁ」
天「な、なんだこの女」
天「女を斬れ!白夜叉どもより倒せるかもしれん!」
完全に舐められている
女だから倒せる、女のくせに戦場にいる…そう思われている気がしてならない
「私は、女だからって言われるのが1番嫌いなんだよ!!!」
ーーーーー
銀「…怪我だらけじゃねェか」
「ごめん、足引っ張った」
桂「気にするな、最初は誰にでもあることだ」
銀「初っ端から死にそうになってたけどな、最初で最後にならなくて良かったなお前」
「ホントだね、銀時達の言う通りだったよ…」
足を自分で手当しながら刀を磨く銀時達と会話を楽しむ
…いや、楽しんでいる訳では無いか
まさかここまでこっ酷くやられるとは思っていなかった。戦場を完全になめていたのは私の方だったのかもしれない
それはもう深く反省しながら包帯をぐるぐる巻いていると、外からガラガラという音と共にとても大きな声が聞こえる
辰「おーい金時!おらんのか!」
桂「はぁ…帰ってきたか、奴が」
銀「だから銀時だっつってんだろ!」
高「バカはこれ以上いらねェ」
明らかに歓迎されていないその人は、自分のことを辰馬と言った
そういえばこの間銀時が「辰馬並に話が通じない」と言っていたような…あれは彼のことだったのだろうか
「こんにちは」
辰「な、何故こんなところに女がおるんじゃ!おまんらまさか攫ってきたのか!?」
銀「誰が人攫いだ!!コイツは俺を匿った奴だ、今は俺達と一緒にドンパチやってくれてんの」
「あ、私夕顔Aっていいます。よろしく」
辰「おお、そうじゃったか」
そいつはすまんかったのう、とこれまた大きな声で笑いながら握手を求めてくるその男
この人も攘夷志士なのだろうか…どちらかと言うとムードメーカーみたいな…なんか闘うイメージがない
銀「あ、コイツ声のデカい人だから」
辰「勝手に事実を捻じ曲げた紹介やめてくれんか!ワシは坂本辰馬じゃ。」
「坂本くんね、よろしく」
まるで戦場を知らないかのような純粋な笑顔で私にもう一度握手を求めた坂本くん
その手を迷わずに私はもう一度つかみ、互いに笑い合うのだった
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えんさん(プロフ) - ミカさん» ミカさんまたまたコメントありがとうございます!!そう言っていただけると本当に嬉しい限りです!!^^ はい!!頑張りますね!! (2019年10月19日 2時) (レス) id: cfaad42937 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - 続編ありがとうございます!最初から読ませてもらっていますが、もう、めっちゃ好きですw更新無理せず頑張ってください!! (2019年10月17日 17時) (レス) id: ee1104400e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えんさん | 作成日時:2019年10月15日 23時