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．
康二side

ラ｢けほっ、げほげほ…はぁはぁ、、｣

涼｢咳目立ってきたね｣

｢吸入はさせてんけど｣

プルルルプルルル

俺の携帯が震えて、ディスプレイに表示されたのは
「亮平くん」の文字

｢亮平くんからや！
もしもし？｣

亮｢あ、康二。さっき辰哉から連絡きて聞いた｣

涼｢康二～スピーカーにして｣

｢そやな｣

涼｢亮平聞こえる？｣

亮｢聞こえてるよ｣

運転しながらざっと説明をして亮平くんはだいたいの状況を把握できたらしい

亮｢救急搬送口しか今空いてないから
そこで待ってるね｣

｢ありがとう亮平くん｣

そこで電話を切った

大｢ん？どした？｣

今まで脱力して大介くんにもたれてたラウールが
きゅっと大介くんの服を握ってた

｢今病院向かってんねん
もう少しで楽になるで、頑張ろな｣

握られていた手の上に俺の手を重ねた時やっと気づいた

｢冷たい…｣

大｢なに？｣

｢ラウ！今苦しい？息苦しいんか？｣

酸欠で起こる冷え

その酸欠は喘息から来るのか熱から来るのかはわからんけど、今のラウールは上手く息がしにくいことに気づいた

だから服の裾で気づいて欲しかったんや

｢涼太くん、急いだ方がいいわこれ｣

涼｢わかった｣

急いで言われた場所に向かうと亮平くんが待ってくれとった

処置も無事終わりこれで一安心

亮｢連れてきてくれてありがとう、熱から来る喘息だね
息苦しさは高熱からだと思うよ｣

大｢よかった、無事で｣

｢ほんまに…｣

亮｢点滴終われば熱も下がってくると思うから帰れるんだけどどうする？
俺が帰るとき一緒に帰らせる？｣

｢俺、待ちたいっ
涼太くんいい？｣

涼｢みんなで待ってよう｣

起きた時に1人やと可哀想やもん