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翔太side

部屋に戻るとまだ寝ているラウール

すげー寝るな、と思いながらも
起こさないようにそっと薬を補充して部屋の電気を消した

まだ咳はしてないし、大丈夫だとは思うんだけど

俺も布団に入る前にラウールの様子を確認

体温を測ってノートに記録
酸素濃度も忘れずにっと

酸素濃度はいつもよりもちょっと低いかなって思ったけど、補助するレベルでもないし

今日はそのまま寝かせておくことにした

俺も布団に入ってスマホを触る

あ、そう言えばマネージャーに今度テレビ出る時
プライベート写真一枚送れって言われてたわ

そう思ってカメラロールを漁ると自然とまぶたが落ちてきた

．

軽く揺すられた感覚ではっと目を覚ます

｢ラウール、！｣

俺のベットに手を置き今にも倒れそうなほどフラフラ揺れている

ラ｢……しょった、、くん、はぁ…｣

俺の名前を呼ぶと力が抜けるように傾く体

俺は少し強引だけど腕を引っ張ってベットの上に倒れさせた

｢ラウール、わかる？｣

支えるために体に触れれば熱が高いことが伝わってくる

｢ラウ、ラウ。しっかりしてっ｣

熱にうなされるラウールは時折咳ではないけど
変な、苦しそうな呼吸をしてた

｢………涼太っ｣

プルルルプルルル

涼｢ラウ？｣

翔｢うん、部屋来て欲しい｣

涼｢今行く｣

一人部屋の涼太は気兼ねなく呼べるというか
それは俺と涼太の仲だからというか…

どんな時でも助けてくれるのは涼太だ