真冬の桜Ⅴ (ページ23)

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．

みんながいるところに戻れば
舘さんに抱きついて泣いてたラウール

照｢あらら、笑
ラウールどうしたの、？｣

いつものクシャッと笑顔で
ラウールに駆け寄っていった

ラ｢僕が、、あんなこと言わなければっ｣

しゃくりあげて、ここまで泣くラウールを
俺ですら久しぶりに見た気がする

阿｢あ～、、それ気にしてたの？｣

深｢なにそれって｣

阿｢実はね、さっきのバスの中で……｣

ラウールはそんな気なく発したであろう
“ここに住んじゃえばいいんだよ”

それを言った自分のせいなんじゃないか

無責任に発した言葉の重さと責任と、、

なんか色々考えすぎちゃって
ぐちゃぐちゃになったんだよね？笑

｢お前ばっかじゃないの｣

ラ｢……めめっ、、ごめんなさっ、、｣

｢ちげえよ、！｣

舘さんの胸の中に埋めてた顔をパッとあげる

｢佐久間くんそんなんで苦しくなっちゃったと思う？
別に誰もお前が悪いとか思ってねえし、佐久間くんのことも責める人誰もいないから｣

どうしようもねえ事って、あるんだよ

泣き続けてたラウールの声も次第に聞こえなくなってくる

阿｢あっ、先生から電話｣

もしもし阿部ちゃんの電話の声にみんなが集中する

阿｢佐久間、大丈夫だって。
明日は飛行機飛ぶらしいから、その時間までには戻ってくるって｣

みんな口々によかったと安堵の声を漏らす

｢な、？ラウール。
大丈夫だっただろ？｣

佐久間くんは大丈夫なんだよ
こんな俺らよりも、ずっとずっと強いんだから