六十話 ページ13
〜ＮＯ〜
「それにしても、全然わかんなかったよ。……イザナ。」
Aの目の前で微笑む男……もとい、黒川イザナ。
イザナとAは、彼が入っていた施設で知り合った。
元々、その施設は
Aは幼い頃に、呪術界に入るための社会見学としてその施設に行った。
彼女の両親が、施設ならまだ幼い呪霊がいるだろうから、慣れのためにも、と思ってのことだった。
何をしに来たのかも不明確なまま施設の中を歩き回り、Aは近い歳であろうイザナに話しかけた。
同年代の女子が珍しかったのか、それともAの類を見ない紅い瞳に惹かれたのか、彼はAと様々な話をし、それをきっかけに仲良くなったのだ。
……もっとも、彼が少年院に入るまでの話だが。
「何年ぶりだろう、ほんと。あの時の怪我、治ってよかったね。」
「……あぁ。」
安堵したように話すAに、イザナは少し遅れて返事をする。
イザナが少年院に入った時、Aには”少年院に入る”など言っていなかった。
ただ、”喧嘩して怪我したから暫く会えない”とだけ伝えのだ。
Aには知られたくなかった。
まさか、自分がその喧嘩の主格犯を返り討ちにし、自決にまで追い込んだなんて。
こんなに可愛くて、何も知らない、純粋なAに嫌われたくなかった。
だから、少しだけ嘘をついた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
キャンパスロング(プロフ) - ぴさん» あコメントありがとうございます！了解しました！ (2022年1月9日 7時) (
レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - キャンパスロングさん» イヌピー、ココを瀬乃都ちゃんに絡ませるって感じですかね… すみません！分かりづらくて… (2022年1月9日 0時) (レス) @page36 id: feaf084e84 (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - ぴさん» コメントありがとうございます！それは�麈掬圓舛磴鶸愀犬覆靴妨矯遒澆燭い粉兇犬陵蹐澆任靴腓Δ�？御要望あれば仰ってくださいね！ (2022年1月8日 22時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
ぴ - イヌピーとココを絡ませてほしい…です。 (2022年1月8日 22時) (レス) @page18 id: feaf084e84 (このIDを非表示/違反報告)
キャンパスロング(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！オチに関しては東リべも呪術も連載中であることから未だ決定はしてないんですが、五条先生も候補でございます。これからもよろしくお願いいたします！ (2022年1月1日 0時) (レス) id: ba887c24aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：キャンパスロング | 作成日時：2021年9月29日 7時
