食満先輩の許嫁！？【忍たま】

にじゅうに ページ24

留がガラリと玄関扉を開けた。
すると直ぐに留のご両親と私の両親も来た。
『え、なんでいるの！？』
「当たり前でしょ〜！」
いや、知らなかったわ……
その後、奥の部屋に通された。



・




留「早速だけど、俺は、絶対にここには戻らない。残りの学園生活でもっと勉強して一人前の忍者になるんだ………通わせてもらえた事には感謝している。でも、俺は農家にはなりたくない。」
「………留三郎、言いたいのはそれだけか？」

留は罪悪感もあるんだと思う。自分は親不孝だって思ってるんだとも思う。でも、それを分かっていて声をかけた留三郎の父上にあまりいい思いはしなかった。
『あの！ひとついいですか！！』
隣にいる留も驚いてこっちを見た。
『学園でしばらく過ごした私から言わせてください！！留の学園での頑張りぶりは相当なものなんです！！！見てないのに勝手に留の考えに蓋をしないでください！！いつだって一人前の忍者になれるように努力してたんです！』
私が必死になって訴えると留の両親の顔色が変わった。


『あともう一つ！私は留の許嫁なんて言われて数年ぶりに会ってちょっと戸惑ったけど……共に過ごして、子供の頃よりもずーーっと、留の事が好きになったんです！！！だから、これからも留と一緒にいさせてください！留が忍者になっても、一緒に過ごしたいんです！！』
これは本当に前から思っていた事。忍術学園を卒業しても、留の隣にいたいという気持ちをどうしても留の両親に伝えたかった。




私が言い終わると私の両親がこっちに来て抱きしめてくれた。
母「ありがとう。あなたの口から聞きたかったこと、全部聞けたわ。」
私の母が言い終わると同時に留の両親も傍によってきた。





父「私達の負けだ。今まですまなかったな。お前達の気持ちに蓋をしていた私達が悪かった。」
『え、って事は……！！』
留「忍者になっていいってことか！？」
留の父上が笑顔で頷いてくれた。それと同時に私と留は抱き合って喜びあった。
『留！！やったね！！！』
留「あぁ！Aのおかげだ！！本当にありがとうな！！！」








そんなこんなで、留は農家を継がなくて良くなり、私は留と一緒にいれる事になったのです！！！

にじゅうさん→←にじゅういち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す