【実ｼ兄者】キミに恋していいですか？【uszw】 (ページ26)

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いよいよ待ちに待ったクリスマス！
なんと昨日の球技大会の後、トイレから教室に向かい1人で歩いている所に牛沢くんが来て「あのさ、明日集合時間早めてもい？買い物行こうぜ」だなんて誘ってくれたのだ
もちろんすぐに「行こう！行きたい！」だなんて返して駅で待ち合わせをすることになった

「この服、変じゃないかな…」

この日の為に買ったツイードのセットアップにショートブーツ合わせ、玄関の鏡で全身を確認する
よし、髪の毛もメイクもバッチリと自分に言い聞かせて駅へと向かった

・

「遅れてごめん！」
「ん？全然大丈夫」

先に来ていた牛沢くん。カジュアルな服装本当に似合うなぁ…なんて思っていたら「じゃあ行こ」と声をかけられた
私の歩幅に合わせて歩いてくれる牛沢くんに既にドキドキしながらもショッピングモールへと向かう

「どこ見る？」

大きな店舗案内の看板を見ながら「とりあえずブラブラしたいな」というと「了解」と言って牛沢くんの口角が上がった

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牛沢side

目的の店も無く、二人で適当に店を見て回っていたらもう少しでイルミネーションの時間になった。最後の店はこのアクセサリーショップになりそうだな…

「あ、可愛い」

小さく呟いたAの視線の先には小さなチャームの着いたシルバーのイヤリング。今のコーデにも合いそうだな、なんて思っていると「そろそろ時間だよね？ちょっとトイレ行ってくるね」と店を出ていってしまった

これは丁度いいタイミングだよな………

・

「すごーい！！！」
「でけぇ…」

通りの木々に沢山のLEDが飾られ普段の駅前とはまるで別世界のような綺麗さに思わず感動した
チラッとAを見ると目を輝かせながら写真を撮ったり「綺麗…」と呟いたりしていて。あぁ2人で来れて良かったな、誘って良かったな。と心底思った

・

「すごい綺麗だったね！」
「あんな綺麗だと思わなかったわ」

帰り道。イルミネーションにまだ興奮気味のAが嬉しそうに話す

「あ…雪だ」

ふわふわと空から降ってきた雪に「ホワイトクリスマスだね」なんて言って笑うA。寒さで赤い鼻も可愛いなと思いながら頭に着いた雪を払う

「あっ、あ、ありがとう…雪ついてた？」
「ははっ、だから払ったんだろ」

頭を撫でたのと勘違いしたのか真っ赤になる頬に愛しさを感じながら、カバンからあるものを取り出した

「メリークリスマス」
「これって…！」