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高校2年生の春________
「ハハハ!なんだよそれ!!」
「おいうっしーまじやめろ!」
新しい教室の黒板の前で賑やかな男子達
その中の1人と目が合うもすぐにそらされる
その瞬間、胸がキュッとした
初めての一目惚れ。一瞬目が合っただけなのに心臓がドキドキとうるさかった
・
あの日から2週間が経ち、そろそろ学校生活にも慣れてきた
「ねーA!そろそろ好きな人とか出来た!?」
お昼休みに一緒にご飯を食べている私の親友、あーちゃんが話しかけてくる
「好きっていうか、気になってる人?なら…」
「え!だれだれ!!!」
あーちゃんの耳元に口を寄せて「牛沢くん」と新学期に一目惚れした人の名前を伝える
「へー牛沢くんか!Aとお似合いだと思う!2人が話してる所見た事ないけど仲良いの?」
「ううん。一目惚れ…って言うのかな?」
慣れない恋バナで顔が少し熱い。私の言葉に目を光らせるあーちゃん
「じゃあさ、牛沢くんとお話してみようよ!」
「えぇ!?」
いきなりの提案に驚いてしまう
私は人と話すのが苦手ないわゆる『陰キャ』。対する牛沢くんは色んな男子と仲良しみたいだし、私とは正反対だ。そんな牛沢くんに話しかけるだなんて絶対ムリ!!!
「ムリだよ…」
「んーそっかぁ……ねぇ、明日の席替えで、もし牛沢くんと隣になったら話す。って言うのはどう?」
あーちゃんからの提案に少し考える
確かに隣の席なら話すきっかけが出来るけど……
「頑張ってみようかな、?」
「そうこなくちゃ!」
まぁそんな都合良く隣の席になる事なんてないよね。と私は思っていた
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作者名:こっぺ | 作成日時:2022年10月4日 14時