転生したばっかりなのに政略結婚させられそうです【wrwrd】

初恋は甘酸っぱい？ ページ30

カミングアウトをしてから、数ヶ月



未だ帰る方法は見つかっていなかった




歩道整備の工事が終わった、という知らせが届いたので


下見のために馬車に乗り込む



ついでに、ということでゾムにも着いてきてもらった


｢どう？乗り心地｣



zm｢めっちゃええやん、乗りやすい｣



｢でしょ！これで外交も活発になるといいね｣



zm｢さすが｣




といい、私の頭を撫でてくれるその手は温かい



安心するその温かさに、身を委ねていると



zm｢せっかくやし、どこか食べに行こか｣



｢いいの…？城に遠出するって伝えてないけど…｣



zm｢…いいやん！、たまには｣



｢そーいうもの？｣



zm｢そーいうもん｣








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｢いただきます｣



zm｢…いただきます｣



2人で手を合わせ向かい合う



ローストビーフなどのお肉のコース料理が並べられる



(お米が恋しい…、お肉と言えばお米でしょ…泣)




zm｢調べ物は順調なん？｣


｢んー、まだこれといった情報は無いかな｣



zm｢…ずっとひとりぼっちやってんな……


急に転生して



知ってる人もおらんし、いきなり婚約させられるし｣





｢婚約の相手がゾムでよかったよ


私を…信じてくれた｣



普通、急に『転生したみたい』って言われて

信じる人の方が少ないもんね



zm｢……Aのことは信用してるから｣



信用にしては、急に家の財産を全部任せたり


ちょっと重すぎる気がするけど



｢そういうのサラッと言えちゃうところだよね、モテるの｣



すんなり言えちゃうとこが、性格もモテるんだろうなあ



zm｢……べつに、…誰に対してもこうって訳ではない…し、｣

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