【WT】エリートちゃん��

二宮さんとエリート�� ページ21

.









「だいぶ感覚掴めてきましたけど、風自体に慣れただけだから動く標的はきっとまだ撃てないんだろうなあって」

「調子に乗るな。今日は後半は7割。コレが10割になって100%的に当たらないようなら次の訓練には進まない。取り敢えず今日はもう終わりだ。帰れ」

「あ、ありがとうございます！」




トレーニングルームから出ると二宮隊の犬飼さんと辻さんと氷見さんがいて皆私と二宮さんが出て来るのを見つけると「よく半日も入れるな」とか「トリオン量すごいですね」とか言われて

ちょっとだけ嬉しくて頰が緩むと

後ろから二宮さんに頭を鷲津噛まれた




「い、いたい……ッ」

「オイ、調子に乗るなっていう言葉の意味が理解出来なかったのか、馬鹿女が」

「や、本当にごめんなさい……」




二宮さん女子にも容赦ねー、とか色々聞こえる中も二宮さんは私に優しくしてくれる感じはコレッポッチもなかった。

そうですよね、二宮さんはそういう人だ。




「オイ、馬鹿」

「はい！なんでしょうか！！師匠！」

「部隊に入った以上あんなクソ……太刀川の部隊にも連携して動く時がある。それから役割もある。今度B級の東隊のランク戦のデータ貰って見とけ」

「師匠が言うなら見ます！！持ってきて見ても良いですか！師匠も見ましょう！！」

「良い加減にしろ、馬鹿女。なんでウチの部隊でもねえ奴がウチの隊の作戦室でデータ鑑賞するんだよ。出水と見ろ」




良いじゃん可愛いし、と笑う犬飼さんを目だけで黙らせた二宮さんは何処からか取り出した2つのコップに水を入れて机に置いた。

そして隊の皆と私は誰用だろう、と

マジマジとコップと二宮さんを交互に見た。




「飲め」

「私ですか！？ありがとうございます！師匠！」

「まあ形になって来たのに明日風邪引いて来られませんだとか疲れが出てとかホザイたら蜂の巣にするから覚悟しておけ」

「師匠〜！！！」

「飲んだら帰れ。それからその気持ちの悪い目を向けるな。データは明日までに持ってこい。ついでに開発部の方にトリガーメンテナンスで出してこい」




どうせメンテナンスもロクにしてないんだろ、馬鹿女。と口角を上げる二宮さんに、最近ずっと入院とかで病院にいたからなあ、なんて考える。

と言う事はひと月近くメンテナンスしていないのか

それはマズイな




「それから1度くらいは部隊で連携について話し合っておけ。あの部隊には無縁だが何もないよりは主にランク戦で使える場合がある」









.

三輪先輩米屋先輩とエリート→←二宮さんとエリート

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す