玉狛支部とエリート ページ19
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玉狛支部の扉を開けてすぐに迅さんが1番に迎えてくれたかと思えば、そのまま抱きしめられて私は頭の中にクエスチョンマークで満たされる。
一体どういう?と顔を上げると
「入院なんで教えてくれなかったんだよ」と言う
「やっぱり、バレてましたか……」
「そりゃあね、俺は未来が見えるんだから隠し通せるとも思ってないだろ。こういう事に関してのホウレンソウは大切なんだよ。これからは連絡必須」
「ふふ、迅さん見て。今日化粧してもらった」
「誤魔化そうったって無駄だよ……〜〜〜ッ、待って、待って何それ可愛いんだけど落としてきて」
可愛いのに!!?と言う私に迅さんは「可愛くてもダメだから」と私を手洗い場まで連れて行って小南先輩を呼びに共用スペースのリビングに向かう。
そして小南先輩が顔を出した
「なにそれ可愛い!!遊真!ゆーま!!!ちょっと来て!良いものが見れるわよ!!」
「どうしたんだ?こなみ先輩」
「見て!!落とすの勿体無いわよね!ちょっと待ってて写メ撮るから私も着替えてくるわ!」
「え、化粧は?」
「良いのよ、迅なんて。リビングで待ってて」
小南先輩が立ち去ってから2人きりになって
私は久しぶりの遊真くんに頭を下げた
「ありがとう、助けてくれて。それから御礼を言うのが遅くなってしまって本当にごめんなさい。遊真くんがいなかったら私、死んでたんでしょう?本当にありがとう」
「うん。おれもAを助けられてよかった」
私は遊真くんが手を広げたのを見て
顔を上げてそのまま胸に飛び込む
「ふむ、やっぱりオンナは柔らかいな」
「筋肉とかあんまりないもん」
すぐに離れて私の顔を覗き込んだ遊真くんは
私の顔をジッと見て「いつもと違う」と口にした
「それはそうだよ。今日はね化粧してるの」
「ふむ。なるほどなるほど、ケショーっていうのは、この頰の赤いのと口に塗ってるやつか?」
「うん!女の子は高校生くらいになったら化粧する人が多いんだって!!藍ちゃんが言ってたよ!」
という事は来年からはチカもやるのか、と口元に手を当ててボソボソと呟く遊真くんに、千佳ちゃんなら可愛い系が似合いそう!と返す
遊真くんは、そうだな。と頷いてから
Aはなんでも似合いそうだな、と口角を上げる
「でも私、赤リップが似合う女の子になりたいんだ。なれるかな」
「それは赤じゃないの?」
「これはピンク系かな、多分」
「ほう」
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天霧 - 今度は、藍ちちゃんとのデートがみたいw (2021年2月20日 1時) (レス) id: 8490818b21 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 音瀬。さん» やっぱり迅さん落ちが良いですよね!!本当にカッコいい!私の書く迅さんが好き!!?ああああ!!そう言ってくれる音瀬さんが私は大好きです!頑張ります\(^^)/ (2017年2月19日 21時) (レス) id: f785069a8a (このIDを非表示/違反報告)
音瀬。(プロフ) - 迅さんオチだと嬉しいです!!アポロさんの書く迅さん好きです!!嵐山さんを煽っちゃった迅さんとか、すごく可愛かったです!!!いきなりコメント失礼しました!これからも頑張ってください!! (2017年2月18日 21時) (レス) id: 70c99e83a8 (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 蛇王@マルチSさん» ですよね!!やっぱり次回作のイフ落ちは太刀川さんで良いですよね!!ここは出水にしろよって感じですね、本当。せめてアンケート5人から選べよ的な、でもダイジョーブ、嵐山さんのならある笑 (2017年2月18日 9時) (レス) id: f785069a8a (このIDを非表示/違反報告)
アポロ12号。(プロフ) - 葵さん» 初めて本編についての感想をもらえて凄く嬉しいです!!淡々とやっていただけにコメントとか全然来なくて面白くないのかも!とかって思っていたので、とても励みになりました^ - ^太刀川さん本当私の小説の中だとヤバイヤツ笑 (2017年2月18日 9時) (レス) id: f785069a8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アポロ12号。 | 作成日時:2017年2月10日 9時