愛されたい【ミヒャエル・カイザー】

1話 ページ2

ﾄﾝｯ ﾄﾝｯ ﾄﾝｯ






『？何の音だろう』





親の転勤でドイツに引っ越してきて1週間








街並みを知ろうとお散歩を始めた








散歩してたら公園の方から何度も同じ音が聞こえたので音のする方へ歩いてみる






『あっ、』






そこには金色の髪をした同い年くらいの男の子がいた







ﾁﾗｯ






男の子と一瞬目があった





『さっかーすきなの？』





｢？｣






ここはドイツ 日本語が通じるはずがない








何を言ってるんだこいつは そう言った目で見られた







『あ、、どうしよう、、かみとぺん、、、』








Aはまだ話せないが読み書きは少しできる









カバンを漁っていると 景色の絵を描こうと思って用意したペンと紙があった




『あった！ちょっとまってね、』






Aが紙に文字を書いてる間 男の子は無言でじっと見ていた






『できた！』






そこには拙い字の









''さっかーすきなの？''







という意味のドイツ語が書かれていた





｢、、すきとかじゃねぇ｣





男の子はそう呟いた

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