胡蝶家末妹は出来損ない【鬼滅の刃】

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鳥の鳴く声で目を覚ました


あれ、私いつ布団になんて入ったんだろう？


思い出せない


のそのそと身体をおこす


朝一番のせいか頭が回らない


『ん…』


ポヤンとした思いを断ち切るかのようにグシグシと腫れぼったい目を擦った


昨晩思ったのだ


変わらなくては、と


まずは隊士として鬼を倒すことを目標にしよう


呼吸の使えない私は鬼は殺せない


でも他の隊士の補助くらいは出来るだろう


いつまでも被害者ぶっていては駄目だ


現実を見つめなければ、姉様との関係も変わることは無いだろう





鬼を倒すためには鍛錬が必要だ


しかし


『何をすれば良いんだ？』


さて、どうしたものか


とりあえず押し入れに閉まっていた日輪刀をとりだした


素振りでもしよう


適当に着替えて庭に出た


思いっきり刀を振り上げては降ろしまた振り上げては降ろしを繰り返す


『…はあっ』


これが意外と疲れるのだ


まだ10回やそこらだが既に腕がつりそうだ


というか訓練に真剣って使っても良いのか？


いや、集中集中


低く見積もっても50回くらいはやりたい


その為にはここでへこたれていてはどうしようも無い


30回はやっただろうか


少し休憩しようとその場に座り込んでいると


「何をしているんだ？」


声がした


慌てて立ち上がってバッと振り向くと


そこには先日会ったおでこに傷のある少年がいた

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