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「始められるわけないんだけど……。何、この人たち。」
《……、見ての通り。観客さ。》
「観客?」
《あぁ、伝説の魔法と呼ばれる歌魔法を披露するんだ。これくらいのセットは必要だろう?》
……人間を、セット、ね。
《それに、君もこの人たちがいた方が、やる気が出るんじゃないか?》
「この人、たち?」
ある1点を指さし、そこがズームアップされる。
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「………………みんな、。」
目の前に移るのは数週間前までは毎日みていた学園の生徒会のみんな。
《私が招待しておいたよ。漣Aを学院へ迎え入れるライブをするから是非。とね。》
「……、」
顔があげられない。助けるための嘘だとしても彼らを騙して傷つけてしまってるから。
《……、……あぁ、それと、……ひとつ。聞きたいことがあるんだが。》
「……」
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《あいつら(学院の生徒会)に無効化をかけた理由はなんだ?》
「!!」
なんで、バレ……、。
……っ、あ…………、まって、学校長、……私と会う前……Sクラスの教室の方面に、……。
《……まさか、私の魔法が完全にバレてるとはな。……まぁ、……、憶測だが、どうせ魔法石を壊そうとでもしてたんだろう?違うか?》
「……っ、」
《馬鹿なヤツらだなぁ。1度だけでなく2度も。》
、……でも学校長とみんなが会ってたとしても、……支配魔法は再支配するのには支配率は0からだからすぐに支配するのは無理なんじゃ、
《…………、客席の端にあるガラス張りの部屋を見てみろ。》
指を刺されている部分を目を凝らしてみる。
「……、」
端、?……端に、って、……
「……、え、?」
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モニターに映っているガラス張りの部屋は赤く染っていて、中は伺えない。けど、……なんか、……すごく嫌な、……
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《あれは……、ははっ、誰だろうな?》
、……なん、いや、……え、?まって、……意味が、だって、……無効化を解いて……、っ、
状況に惑わされすぎて、まともな判断ができない。
「……、はっ、……っ」
《……可哀想だな。学園には裏切ってしまったから戻れず、学院で信用していたあいつらも失って、
もうお前に残ってるものはその魔法だけだ。》
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しばいぬ - 続編把握です!!めっちゃこの小説好きです!!!! (2022年8月16日 22時) (レス) @page50 id: bd60be6b86 (このIDを非表示/違反報告)
天音 - 続編把握です!ほんとにずっと楽しませて頂いてます! (2022年8月16日 22時) (レス) @page50 id: e6b77afed7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぱ - めっちゃいい!続編把握です! (2022年8月16日 20時) (レス) @page50 id: fc3bb1dad2 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 続き待ってます!更新楽しみにさせてもらってます!………ここ1日に7回は開いて更新されてないか見てます… (2022年8月14日 19時) (レス) @page49 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
クレナ - 今回の話も最高でした!続き楽しみにしてます!ご無理はなさらぬように… (2022年8月14日 15時) (レス) id: a6f032d968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なぴ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/personal.php?t=6cb8663f2f980bc57bbdf32b25f0e2a8...
作成日時:2022年6月27日 21時