・ ページ28
.
『 ヨボセヨ？ウジくんどうしたの？ 』
−WZ「 今、大丈夫だった？ 」
『 うん。タイミング良すぎてびっくりした(笑) 』
本当にウジくんって、不思議だな〜〜
いつも私が落ち込んでたり不安になっている様なタイミングで、話し掛けたり連絡をくれたりする。
そう言えば、初めて会った時も嫌いな昼休み中……
『 で、ウジくん今日はまたどうしたの？ 』
−WZ「 Aの声が聞きたくなっただけ。」
『 ふぇ…！？ 』
−WZ「 ふっ、それじゃあダメだった？(笑) 」
いつもより甘い声が耳元から聞こえてきて、私は変な声を出してしまった。
息がたくさん含まれていて蕩けそうなくらい甘い声が鼓膜を揺さぶって心臓が煩くなる。
なんて甘くて優しい声で囁くのよ…！
この間からウジくんにドキドキして、まるで私が意識しているみたいな……
いやいや！！彼がアイドルだからだよ！！！
それに何だかウジくんは私の反応を楽しんでそうだ。
『 ダメじゃないけど…アイドルモードはやめて。』
−WZ「 アイドルモード？何それ？(笑) 」
分かってる癖に。
最近のウジくんは少しだけ意地悪な気がする。
−WZ「 A、試用期間終わっただろ？ 」
『 うん。』
−WZ「 …これからはなかなか会えないな、って。」
『 ああ〜、もしかして寂しくなっちゃった？ 』
マネージャーさんから何も聞いていないのかな？
それで寂しいって思ってくれてたから、私なんかに対してこんなにも甘く話し掛けてくれてたのかな？
それなら少しだけ嬉しいかも。
私とこんなにも仲良くしてくれてて、日本語についてもたくさん質問してくれるし、私があのお仕事をしていた事が少しでもウジくんの為になっていたのなら、これからも彼に恩返しをしていきたい。
前を向ける様になったのはウジくんのお陰だから。
−WZ「 ……簡単に会えないのは寂しいな。」
『 ありがとう(笑) …これからも仲良くしてね？ 』
−WZ「 お、おう。そっちこそ。」
何も知らないなら、またサプライズをしよう(笑)
私がこのまま辞めると思い込んでいるウジくんには何も言わずに、ドキドキと高鳴る心臓に気付かない振りをしながら、また他愛もない話に花を咲かせた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のあ(プロフ) - エルさん» ありがとうございます！不器用な彼が凄く好みで、想像するだけでキュンキュンします(笑)これからもラストまで頑張るので、是非最後まで楽しんでください！ (2021年12月10日 18時) (
レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - ウジくんの不器用な頑張りを応援しています！発想が面白いし、何より照れ屋のウジくんをウジくんと重ねられるのが良いですよね^_^更新楽しみにしてます！ (2021年12月9日 7時) (レス) @page41 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 優さん» そんなに気に入ってくださっているなんて…！本当にありがとうございます（ ; ; ）出来る限り毎日更新を心掛けていますが、時間が遅くなってしまい申し訳ありません。優さんの活力になれるよう、これからも頑張ります！ (2021年12月9日 1時) (レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - あすかさん» 読んでくださってありがとうございます！なかなかお話が進まずに、ムズムズするかと思いますが、完結まで楽しんで頂けると嬉しいです。頑張ります〜〜！！ (2021年12月9日 1時) (レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 最近この小説を楽しみに毎日を生きてます…… (2021年12月9日 0時) (レス) id: 19dcd445f0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：のあ | 作成日時：2021年12月1日 1時
