スカウト ページ22
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『 えっと…私に日本語訳の依頼、ですか？ 』
_「 そう！この前小説を翻訳したじゃない？それを読んでAさんの表現力と語彙力に感銘を受けたんですって！ 」
『 わぁ、それはとても嬉しいですね。』
いつも副業でお世話になっている出版社さん。
今日の編集長さんはテンションが高い。
週末に呼び出されたかと思ったら、まさかのお仕事のオファーを頂ける事になったみたいで、素直に喜んだ。
頑張った甲斐があった。まだまだ表現力に自信は無いけど、私が今までやってきた翻訳を褒めて貰えた事は凄く嬉しい。
最近では仕事に没頭しなくても、彼の事を考える時間が減って来て少しだけ前を向けている様な気がしている。
これ以上副業の仕事を増やすつもりは無かったけれど、こうやって名指しで頂けるお仕事は引き受けたい。
『 この間の小説を読んだなら、韓国語ですか？ 』
_「 そう！大手韓国事務所からのオファーよ！所属しているアイドルの次回曲の和訳をして欲しいみたい。自主制作だから、制作者の意図を壊さない翻訳を希望しているそうよ。」
『 おお…アイドルの曲の歌詞ですか。難しいな… 』
韓国アイドル……私にはタイムリーな話題だな。
あまり詳しくお仕事の話は聞いた事がないけれど、この間仲良くなったウジくんも、アイドルグループのメンバーだった筈。
メロディーに乗せる歌詞を翻訳した事は無いから、少しだけ不安は残るけれど、やってみたい……様な気がする。
何故か彼の事を思い出して、自然と笑みが溢れた。
_「 Aさんなら大丈夫よ！向こうに行っても頑張るのよ。辛くなったら、またうちで雇ってあげるからね！ 」
『 え！？ 私、ここ辞めるんですか！？ 』
_「 この仕事を引き受けるならそうなるわね。心配しなくても、うちより良いお給料出してくれるわよ？ 」
『 この出版社好きだから、辞めたくないんですけど… 』
勝手に話が進んでいて追い付けない。この出版社を通していつもと同じ様にお仕事をするんだとばかり思っていたのに、まさか私ごと引き抜きに来ているとは思わなかった。
しかも、この人は快く送り出すつもりだぞ……
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のあ(プロフ) - エルさん» わぁ〜〜！ありがとうございます！照れ屋な彼が格好良く覚醒するのを楽しみにして頂けたらと思います。もっと楽しんで頂ける様に頑張ります！ (2021年11月28日 22時) (
レス) id: 625f9eab89 (このIDを非表示/違反報告)
エル(プロフ) - はじめまして。ウジくんのお話、楽しく読ませていただいてます！照れ屋な彼のこれからが凄く気になります。更新楽しみに待ってますね^_^ (2021年11月27日 20時) (レス) @page31 id: 2a8565ccfe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のあ | 作成日時：2021年11月23日 7時
