チビだったからってナメんなよ【マフィア松】

85，馬鹿 ページ13

〜夢主 side〜


『それで、私に電話してきたと』

チョロ「うん…」

レンも馬鹿だな。

客庇ってキレたりチョロ松庇って蒸発とか…

てか私に何も言わずに失踪？

『いい度胸してんなアイツ…』

チョロ「A、オーラがどす黒いんだけど」

『まぁいい。レンは必ず見つけ出す』

ちらりと後ろに目を向ける。

『まずは情報がいる。トド松、任せていい？』

トド「うん」

『カラ松、十四松は町で聞き込み』

カラ・十四「「いえっサー！」」

『一松、おそ松は私の手伝いして。今日終わらせて、明日の早朝から足でさがす』

おそ・一「「めんどくs((『ん〜？』 何でもないです」」

チョロ「僕は？」

『…疲れてるだろ。変な責任とか感じなくていいから、とにかく今は休め』

チョロ「はい…」

『じゃあ解散！』

みんながバラバラと部屋を出るが、チョロ松はソファに座ったまま動かなかった。

休め、とか結構キツいよな…

おそ「チョロ松」

残っていたおそ松はチョロ松の頭に手を置いた。

おそ「俺達で絶対見つけるぞ。その為にも今は休んどけ」

チョロ「おそ松、にいさ…」

おそ「うん？」

チョロ「…なんにも…出来なかった…僕のせ…で…」

おそ「んなことねぇって。とりあえず泣きやめ。な？」

泣きじゃくるチョロ松をあやすおそ松の姿は、やっぱりお兄ちゃんなんだなぁと思わせた。

そっとしとくかな。

音を立てずに部屋を出た。

・・・・・・・

翌日。

時刻、午前5時。

一松とおそ松を叩き起こし、出かけるじゅんびをさせる。

ちなみに私は準備万端！

廊下で２人を待っていると

？「A様」

『高橋』

小さなカバンを持った高橋がこちらに向かってきた。

高橋「レン様がいなくなられたと」

『そう。だから見つける。あいつに限って死ぬはずもないだろうしね』

レンが死ぬはずない。

十年前も帰ってきた。

今回だってきっと…

高橋「A様？」

『あ…なんでもない。てか、どこか行くの？』

高橋「…こんな時なのですが…食料の買い出しを頼まれてしまいまして」

『こんな早くから!?』

高橋「はい。畑の野菜を買ってこいとのことで。少し遠いものですから…」

『あー…お疲れ様。そうだ。ついでにレンもさがしてみてくれない？』

高橋「わかりました。私も手を尽くします」

『ありがと。頼むよ』

高橋「行ってまいります」

『てら〜』

軽く手を振って高橋を見送る。

おそ「おまたせ」

一「ん」

2人の準備も終わったようだ。

『さ、行こうか』

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