蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

肆拾参ノ話 ページ47

美月side




…何、これ…？



痛みが倍増してる…………！



さっきしのぶ姉さんから促進剤なるものを投与されたけれど…。



そういうとこだったの…？





…私、もう無理だよ………。


ごめんなさい、もう耐えられない。






意識が遠のきかけた私だったが…


しのぶ姉さんの声で私は現実に引き戻される。



胡｢…全開になりました…！

美月、頑張りましたね。


本当にあと少しの辛抱です…！


頑張って！｣





天｢…姉さん……ほん…とうに…？｣



私がそう問うとしのぶ姉さんは嘘のない表情で頷いてくれた。




…頑張れ私…！



あと…もう少しだから…！



最後の力を…。





忘れていた。私は…！



私はこの子達を無事生まれさせる義務がある…！



この子達も頑張って生きようとしてる。




私だけが苦しいんじゃないんだから…！





胡｢美月、次の痛みが来たら力を入れて…！｣



天｢…う"ぅ"……！｣



私は最後の力を振り絞って力む。




無｢…美月！頑張れ！｣








それを何回も繰り返すと遂に…！

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