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参拾ノ話 ページ33

NOside




カ「…ハァッ…!」




カナヲの吐息とともに一同は

やっと実感を持つことができるようになった。




善「…勝った?!

勝ったよね?!俺たち!」





炭「…ああ、


死者がでなくて本当に良かった。」





伊「こんな奴楽勝だったぜ」



ふん!と鼻を鳴らす伊之助だったが


その足取りはおぼつかないものだった。





皆が勝利を喜びあっている時、



ただ1人だけ駆けてゆく者がいた。






無一郎だ。






無「…ッ帰らなきゃ…!」





隠が慌てて追いかけるが追いつくはずもなく…。




すぐに見えなくなってしまった。



胡「…あらあら。


時透君はもう美月のところに行ってしまったようですね」







しのぶは苦笑しながらもどこか幸せそうな笑みを浮かべている。



胡「しばらくは2人っきりにさせてあげないといけませんね……」





カナヲも黙って頷いた。









美月side




今、どうなってしまっているのだろう?






もし、無一郎さんが帰ってこなかったら…!




私の頭は悪い予想しか出来なくなってきていた。





雛「…美月さん、大丈夫です」



雛鶴さん達が背中をさすってくれるが


やはり拭いきれない不安が私の心を支配している。







頭の中がぐるぐる回っているようで、

息をするのがやっとだ。





…気を抜いたら、今にも倒れてしまいそう…。






…だめ。気を強く持たないと。






無一郎さんが悲しむ。




泣いてはいけない…!









すると固く閉じかけた瞳は、襖が勢いよく開く音で止まる。






伏せた瞳をもう一度開くと、






…そこには




息を切らした愛しい人の姿があった。





かすり傷はあるものの殆ど怪我はしていない様子だった。





…幻覚…?




私、幻覚を見ているんじゃ…?








信じられなくて何度も瞬きをする。









無「…美月………!」




私の名を呼ぶ声は確かに無一郎さんのもので、



やっと現実だと受け入れられた。





天「…無一郎…さんッ!」



私は髪が崩れ、涙が零れるのもいとわずに無一郎さんの元へ駆け寄った。

許嫁だより。→←弐拾玖ノ話



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設定タグ:鬼滅の刃 , 時透無一郎 , 子供   
作品ジャンル:恋愛
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シルバーウルフ - 凄く面白くて一気に読ませてもらいました。更新楽しみに待ってます!!!!(^ω^) (2020年11月17日 13時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬あまね(プロフ) - 吸血鬼と人間のハーフくんさん» コメント有難う御座います…!感動して頂けるようにあれこれ考えながら書いていたのでとても嬉しいです…! (2020年7月12日 21時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬あまね(プロフ) - シバさん» コメント有難う御座います…!夢主ちゃん頑張りました! (2020年7月12日 21時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)
水瀬あまね(プロフ) - あおいつばめさん» コメント有難う御座います…!感動して頂けてたようで幸いです。 (2020年7月12日 21時) (レス) id: 11380dd944 (このIDを非表示/違反報告)
吸血鬼と人間のハーフくん - う、う、う、うぅ、、産まれたァァァァァァ!!!もう、お兄ちゃん感動したよ!おめでたっすな!(о´∀`о) (2020年7月12日 2時) (レス) id: 315c812a82 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水瀬あまね | 作成日時:2020年6月6日 10時

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