蝶屋敷の食事係の私と霞柱の間に子供ができた件。弐【時透無一郎】

拾参ノ話 ページ15

天｢…というわけで、姉さん、

これって大丈夫なんですかね…？


腰も痛いし…｡｣





胡｢…ふむふむ、

…そうですね、少し大きい気がします。


ちょっと横になってみてください｣




しのぶ姉さんは私のお腹に聴診器を当てたりなんだりして


また色々と調べる。




胡｢…これは…！｣


驚いた表情になるしのぶ姉さん。




天｢え?!何かあったんですか?!｣





すると私の不安とは裏腹に、


しのぶ姉さんはニッコリと笑って




無一郎さんを呼んでくるよう言った。









無｢…どうだったんですか？｣



胡｢ええ、順調ですよ。


でもここで1つ…｣





天｢…はい……？｣




次の瞬間私の予想を遥かに超える話が私の耳に入ってきた。



胡｢…2人ともおめでとうございます。

双子ですね｣




天｢ふ、双子ですか…？｣


私が驚いて目を点にしていると

無一郎さんはガタンと立ち上がる。



無｢本当ですか?!

美月、やったね………！｣



無一郎さんは少し興奮した様子で

とても喜んでくれた。





天｢…だから、こんなに重かったんだ…。


でも、とっても嬉しいです…！｣




双子ちゃんだったんだね…！



気づかなくてごめんね。






無｢2人揃って元気に生まれておいで｣



私を優しく抱きしめてくれる力が強くなる。


だけど暖かく、心地よい。



強く抱きしめられているはずなのに、

全く苦しくなんてない。




天｢…私、ちょっと御手洗に…｣



私がそう言うとアオイちゃんが付き添ってくれた。

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