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『はまちゃんは、本命の人作らんの?』

「本命?…んー…俺は別にええかな」

『なんで?』

「やって面倒やない?それに、ホンマに好きやなって思う子、おらんもん」


『そっか…でも、…いや何でもない』

「何よ。気になるやん」


『いや、ホンマになんでもない』

「そんなに俺が遊んでるように見えるんやったら…神ちゃんがなんとかして」


『え?』

「神ちゃんが俺を真っ当な人にしてや」


そう言うとはまちゃんは俺に近づいて
噛み付くようにキスをしてきた


俺は一瞬何が起きたかわからなくて

口の中に舌が捩じ込まれてやっとキスされてることに気づいた


『…っ!んんっ!』

抵抗しようとしても
ガッツリ抱きしめられててできひん

『んはっ、、ぁんっ、んぅっ』

はまちゃんからは、ほんのり甘くて酸っぱい
ざくろの味がして


小さくなった飴のかけらが俺の口の中に入ってきた

絡められる舌にゾワゾワってなって
力が抜けていく


にしても長すぎる


『んっ、、っ!、んっ!』

息が続かない

苦しくなって

胸を叩けば
やっと解放してくれた


抜いた舌から糸が引いて
俺は崩れ落ちるように座り込んだ

『はぁっ、はぁっ…なにっ、して』

「何ってキスやん?神ちゃん可愛いな?」


『ふざけんなっ』

はまちゃんを睨むと
「おー、怖い怖い笑」

なんて
言葉とは裏腹な表情をしていた






『俺、ファーストキスやったのに…』

一応俺やって年頃の男の子や。

ベッドの上で何度もあのキスが繰り返されて


『んぁあっ!最悪!』

消えてほしい
何でこんなにもこびり付いて離れんのやろ

あ、


わかった



あの飴のせいや。





あのざくろ味の飴のせい



俺がキスしたのが初めてやったのもあるかもやけど

絶対にそれだけやない

あの独特な味。
酸っぱくて、甘い
それでいて、変に爽やかな香り


ざくろは、まるではまちゃんを例えたみたいな…そんな味



へんよな、

人を味に例えるとか

でも、そうなんよ

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AB(プロフ) - 虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民さん» ありがとうございます!励みになります (2022年2月7日 6時) (レス) id: 34544f3789 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のしっぽが付いた雪だるまのジャス民(プロフ) - 初コメです!すっごい素敵な作品でした!AB様の作品全て見させてもらってます、これからも頑張ってください! (2022年2月6日 21時) (レス) id: 779b4574fe (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:AB | 作成日時:2022年1月29日 18時

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