検索窓
今日:2 hit、昨日:6 hit、合計:395,066 hit

好きになるっていうこと ページ17

Aside



誰かに起こされる感覚がして目を開けるとドアップで流星さん



ビックリして起き上がる



そして昨日のことを思い出して


裸なのに気づいてシーツで身体を隠す



流星さんは既におしゃれなスーツを着ていて


出かけるみたい





慌てて「いってらっしゃい」と言うと



余裕そうに笑って出ていった







シーン…




嵐が去ったようだ




色々処理しきれない




今何時だろ



時計を見ると7時半


昨日いつ寝たか覚えてないけど


まだ寝たりない




流星さんには悪いけど



もう少し寝ようかな








目を覚まして


流星には悪いがシャワーを借りる



テーブルにお金が置いてあって

置き手紙に


昨日のアフター代置いてくから貰ってって


すごく綺麗な字でそう書かれてあった



いつもなら貰うけど


でもここホテルじゃないし




そもそも人の家だし


申し訳ないから


10万ほどあるお金から2万円だけ貰った



冷蔵庫を見るとちゃんと自炊してるようで食材があって、飲み物もちゃんと揃ってる


エナジードリンク多めだけど





泊まらせてもらったお礼何か作ろうかな



あ、


でも



女の人嫌いだって言ってたし

恩着せがましいのは嫌いだろうな



勝手にしてって言ってたけど


きっと嫌だろうし





流星さんには嫌われたくないなんて思ってしまってるあたり



好きになった弱みだ




メモ書きの余白に控えめにメッセージを書いて



忘れ物ないか確認して



流星さんの家を出た






家に帰って



今日も仕事の準備





何か胃袋に入れなきゃ



冷蔵庫にあるものでテキトーに作って食べてから




仕事場へ




今日も何もなかったかのようにお客様と楽しくお話しするんだ






流星さんのこと好きになっても


毎回来てくれるわけではないし



そのうち飽きられるかもしれないんだ





嫌われたらそれこそもう私に会いに来てくれないだろう



それは嫌だ




私がこんなに貪欲だなんて知らなかった



こんな一面見られたらきっと流星さんは幻滅するんだろうな




「俺は好きにならない」



あの言葉が頭の中で何度もリピートされて



その度にズキッと胸を痛める





嫌われないようにって言っても


初めから好きになってくれないんだ





人を好きになるって苦しいことなんだな




初めて知った






緑「真白さん、小瀧様です」



今日は望さんか



流星さんじゃなくて少しガッカリしたのは内緒





求めない→←表面上



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (468 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1807人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:AB | 作成日時:2019年3月18日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。